月に耳鼻科、そして昨日も耳鼻科通院で疲れたが、
面白いものをもらった。
豚児のハナミズを検査した結果である。
出てきた細菌の種類と、
薬剤感受性について記されている。
細菌の種類は細胞壁の構造によって
グラム陽性or陰性に大別されるが、
豚児のハナミズからは
グラム陽性球菌が2+とたくさん検出された。
黄色ブドウ球菌や、肺炎球菌、ようれん菌などの
メジャーな菌がこれである。
グラム陰性の菌も+マークがついているが、
球菌で代表的なのはモラクセラカタラーリス、
桿菌ではインフルエンザ菌(ウイルスではない)が相当する。
まあ、風邪の原因菌になるメジャーなやつを
豚児は全部保有していることになる。
表の中程にある培養同定検査でも、
肺炎球菌(グラム陽性球菌)、
インフルエンザ菌(グラム陰性桿菌)、
モラクセラカタラーリス(グラム陰性球菌)が
それぞれ2+。とぎょうさんいることが判明している。
まあ、普通のカゼということだろう。
じゃあどの薬をのんだらいいの。というのが
下段の「薬剤感受性検査」で、
薬によって効く効かないがこれによって判別できるのだが
3つ「R」耐性がついている。
AZMというのは知らないが、
GM(ゲンタマイシン)
CAM(クラリスロマイシン)は効かないということである。
ゲンタマイシンなんて服むことは滅多にないだろうけれども、
困ったことである。
最近は処方する医師も減ってきたが、ハナミズ系のトラブルは
一昔前ならクラリスが第一選択だったのである。
感受性があるようだった。
豚児は昨日もメイアクトを貰って帰ってきたが、
豚児から検出された細菌には一応効果を発揮するはずだ。
ただ、モラクセラカタラーリスについてはあんまり知らなかったが、
これは最近耐性菌が激しく増えて中耳炎を難治化させている
悪い奴だそうである。豚児の中耳炎もきっとこいつのせいだ。
これにはクラリスが効くのだが豚児は検査結果の通りである。
ニューキノロン系も効果を発揮するが、
だから前にオゼックスを貰ったときは劇的に効いたのであった。
でもオゼックスはなかなか処方して貰えない。
当分はメイアクトで地道に治すしかなさそうである。