RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

サービス接遇検定

秋に受検する

サービス接遇検定」の勉強をぼちぼちやり始めている、

というかまだテキストを斜め読みしている程度だが、

「サービス」「接遇」という

僕の一番苦手な分野だけにただテキストを眺めるだけでも

辛い。

特に辛いのは顧客のクレーム対応の部分で、

事例を読むたびに嫌な気分になる。

現実でもひどいからである。

「ちょっとー。誰かいるんかー」と、

ウチのフロアに現れた婦人、

何人かの誰かはいるけど返事した誰かは僕だったので

僕が応対した。

「はいはいなんか用ですか」

婦人は何人か連れ立ってきているようだった。

僕のクールビズティーシャーツ姿を一瞥して婦人、

「ちょっと、あんたじゃなくて課長とか、呼んで欲しいんやけど」

「課長は生憎不在でございます」

「なんやそら。そしたら部長は」

「申し訳ございません。いずれも席を外しております」

「そしたらほな言うといてくれるか。あんなあ。

 あんたらの会社で晩遅うまで仕事してるんかしらんけど、

 なんやおっそうまで電気点いてて鬱陶しいわなんやうっさいわで

 ウチら、かなわんのやわ」

「はあ、そうですか」

「そうですか、ちゃうやろ」

空気が固くなった。僕もちょっと身構えた。

「すみませんが私では事情が分かりかねますので」

「おたくここの社員ちゃうんか」

いびるような嫌な眼差しはそのままだが

口は半笑いである。人前でこういう表情ができる人というのは

どういうトレーニングを積んできたのだろう?

「部署によりますので、もしかすると他の部署のことということも

 ありますので、上司に報告して早急に対応を」

「なんや自分は知らん顔かいな。ウチらわざわざ来とんやで」

まだ半笑いである。無論、場を和ませる笑いでなく、

嘲り蔑む笑いである。

「なんで知らんのやいな」

「申し訳ございません。当方では分かりかねます」

その後複数人から同様の質問とそれに対する返答をしたが、

いずれも創意工夫のないつまらないものなので省略する。

あまりしつこいので面倒になって最後は

「オレわかんねっしー。っふっふっふふー」と、

錯乱したふりをしてお引き取り願ったが

一体どうすればいいのか分からない。

上記のような、人を不愉快にするのが上手な人。というのに

時々出くわすが一体どこでそんな技術を教わったのだろう。

もしかすると僕の知らないところに

「ダメージ攻撃検定」みたいなものがあって、

その一ジャンルとして「嘲笑」があり、

それらを学んでいるのかもしれない。

だとすれば強敵である。

僕もこっちを勉強してみようかと一瞬思ったが、やめた。