揺れる

月曜朝。

いつもどおり出社。

長大な陸橋をシグナス号で爆走していたところ、

タイヤがパンクしたかのようにハンドルが左右にとられて

自走困難に。

うわ。またかよ。と慌てて路肩に寄せ減速、

だがなんかヘン。

景色がぐわんぐわんするし

何より街灯がぶらんぶらん揺れている。

ほわんほわんほわんほわん。

ＢＧＭに緊急速報。

地震であった。

よく「道路が波打った」との表現がなされるが

これにはあたらず、自分がしばらくぐわんぐわんして

止まらなかった。

通りかかったバイカーが「地震ですか？」と声をかけたので

「地震や。めっちゃこわー」と返事。

周囲の自動車も減速、

しばらくして再び動き出したが

道路沿いはケータイを手に何やら連絡をとっている人大勢。

豚児らも登校中ではないだろうか。

まあいいかと思いつつスマホを確認すると

なかなかの規模の揺れのよう。

とりあえず出社しないと、と向かった先は

果たしてぐっちゃぐちゃの会社であった。

社員のみんなも混乱。

とりあえず今日の営業は中止。

各方面に連絡。

ガスとかもストップ。

書棚とかいろんなものがひっくりかえっている。