RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

KOKIAコンサート

京都コンピュータ学院というのは その名の通りコンピュータの専門学校だが、 なぜか内容に似つかわしくない大変立派な コンサートホールを備えている。 木目のファザード、クラシカルなディテールは その辺の市民ホールを凌駕する。 そこに、アジアを代表する歌姫、KOKIAさんが登場。 ファンである僕は今日ばかりは豚児らの世話を放棄して 単身京都に向かったのであった。 さて、CDで何遍も繰り返し聴いたKOKIAの歌声であるが、 コンサート、ライヴで聴くのはこれが初めてである。 ただ、今までに行われているコンサートの映像は youtubeで予習済みだが、パソコンの小さな画面を見るだけでも ライヴの凄さというのはなんとなく予感できる。 そしてその期待は予想を遙かに上回って僕の胸を貫いたのであった。 裸足でステージに登場したKOKIA、 ピアノの前奏から滑らかに発せられた第一声で 明らかにホールの空気が一変した。 歌の合間に軽く咳払いをするなど、 決して本調子ではなさそうな感じだったが、 それでも、凄い。 世の中でこんなに歌がうまい人がいたなんて。というのが 率直な感想である。 歌声は旋律に乗せて軽やかに五線を駆け抜け、 音階を自由に飛び降りては跳躍した。 まるでエフェクトをかけたようなロングトーン。 周波数が寸分狂わないビブラート。 リズムは変幻自在に操られ、 同じ旋律がいくつにも表情を変えた。 何気ない歌詞の一言が立体的に立ち現れ、 心を震わせる。 歌が魂を得て音楽の海を自由に泳ぎ回っている。 そんな感じと言えばいいだろうか。 ホールはやがて光り輝く音符で充たされた。 世界が抱擁される瞬間だった。 僅か1時間足らずの出来事であった。 「音楽の持つ力」とか、ぼんやりとした表現が僕は嫌いだけれども、 このコンサートに居合わせた限り、 そういう陳腐な言い方ですら共感してしまう。 素敵なコンサートだった。
☆【送料無料】 DVD/KOKIA/The VOICE 10th anniversary concert/VIBL-433
サプライズWEB
The VOICE 10th anniversary concertKOKIA(コキア)発売日:20

楽天市場 by ☆【送料無料】 DVD/KOKIA/The VOICE 10th anniversary concert/VIBL-433 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル