RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

失言

ホント反省している。

秋の珍事というか、昨日のオフィースである事件に遭遇した。

なんと、昨日はオフィースに黒線の横縞模様の洋服を着た人が4人、

色違いの亜流も含めたら6人も出現するという、

秋のボーダーデーだったのである。

朝、オフィースでその事実を発見した僕はちょっと感動、

と同時にちょっと悔しく「僕もしましまシャツ着てくれば良かった」。

年齢も性別もキャラクターもばらばらな6人がボーダーで統一、

その偶発性に僕はちょっと感動したのである。

しかし、当事者たちはボーダーデーに全く気づいていないのか、

特にお互いが絡むこともなくそれぞれの仕事に邁進していた。

ボーダー仲間の存在を教えてあげたくて仕方がなかった。

早速ボーダーのワンピースを着ていた、当事者を掴まえて言った。

「あのう鞆の浦さん、今日、何の日か分かってます?」

「は?」

「やっぱり気づいてなかったんですね。ボーダーデイですよ」

「何言ってるの?」

「今日は貴方の他に3人、色違いを含めて5人、

ボーダーをお召しになってるんです」

鞆の浦さんの表情が強張った。

「・・・ふざけてるの?」

僕はしまった。と焦った。

鞆の浦さんはどうも僕がからかっている、と勘違いしているようだ。

僕は全くそんな意図はなく、むしろ自分も仲間に加わりたい、

羨ましいぐらいだったのであるが。

「いえ、そうじゃなくて、そのう、いいなあ。というか、

年齢や性別や国籍を超えて、っていうか6人はみんな日本人ですけど、

国境を超えた連帯というか、そんなコスモポリタン的な幻想に

僕はちょっと心が動いたというか、ボーダーだけに国境」

「忙しいんだからくだらないことで呼び止めないで」

・・・確かに勘違いされる理由も分かる。

僕だって

「今日メガネの人を見るのは君で16人目だよ」とか言われたら不愉快だ。

ただ、この冬はマリンスタイルが流行ると雑誌にも書いていたし、

ボーダーを僕は好意的に受け止めていてそれをみんなと共有したかったのであるが

伝え方がまずかった。

こんなことで明日のサービス接遇検定に受かるのだろうか。

やっぱり、感情を共有するのはウチのくまとか豚児とか、

無害な相手にするべきだと思った。