RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

余生

「先週の『ゴーカイジャー』観た?

僕、バリゾーグ結構好きだったんだけどなあ。

中の人カッコいいし」

「そんなの、観てない」

・・・残念だ。あんな面白い番組を観てない人がいるなんて。

さて、日本では中学生が「職業体験」と称して

地元の事業場を訪れ業務の疑似体験をする。という学習が

一般化して久しい。

地元密着を掲げる我が鼻山商事も例に漏れず、

希望する中学生を積極的に受け入れることにしている。

今年も若干名の中学生の応募があり、

総務課が担当することになった。

僕からも彼らに棚卸し業務をさせてみるなどした。

正直、地味な仕事で申し訳なかったと思う。

なので、気分転換とあと僕のサボタージュを兼ねて

「ちょっと身体を動かそう。オレと本気でPK対決をするぞ」と

厚生グラウンドに連れ出した。

僕が強烈なトゥキックでゴールを決める。

はっはっは。まだまだ子供には負けんよ。

悲劇が起こったのはこの直後である。

僕がゴールを守る番になり、

中学生の緩いシュートをはは。これなら捕れる。と

軽くジャンプした瞬間。

ぴし。とふくらはぎが痙攣した。

ぎええええええ。鋭い痛み。

忽ちにして蹲り、動けなくなった。

足が攣った時のようである。肉離れに近いのだろうか。

訳が分からない。

なんで軽くジャンプしただけでこんな激痛に

見舞われなければならないのだろう?

僕は中学生に両脇から支えられながら息も絶え絶え、

オフィースに戻った。

30代が慣れないことをするからだろうか?

デスクワークばかりで運動をしないせいだろうか?

正直ここまで老化しているとは思わなかった。

僕の余命はあと何年だろう?