RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

記念日

僕は結婚式が大好きだ。

なぜなら、そこには幸せしかないからである。

いくらマイナス思考の僕でも

そこでは心から祝福し、恩寵を称える気持ちになる。

一昨日は従兄弟の結婚式に呼んで貰った。

滋賀県近江八幡市、僕が中学生のころ過ごした街、

ホームタウンである。

時間があればしばらく散歩でもしようと思ったが

マンションの排水管清掃があったことと

雨だったのでできなかった。また今度来よう。

近江八幡にこんな洒落たところがあったのか、と

思うような瀟洒なヴィラ。なんとも素敵。

最近ソニーNEXの使用頻度が増えた分

登場回数のめっきり減ったペンタックスK100Dを携えて参上、

親戚がこうして集まることもあまりないので

記念写真でも撮っておこう、とあれこれ撮ったが

今回は一応、新郎親族ということもあり

あまり動き回ることが出来なかったため固定した構図の、

似たような写真を連発することになった。

普段は業者さんのフリをしてうろうろするのだが

親戚一同がいる中ではそうもいかない。

さて、式は披露宴に移り、

主賓のスピーチが始まった。

何も聞かされていなかった僕は

ここで驚愕の事実を知るのだが、

なんと今回の婚礼に

昨年亡くなった祖母が一枚噛んでいた。ということである。

ちゃっかりウチの父も一枚噛んでいるようだった。

なんでも、新婦は元々祖母が世話になった方らしく、

それが偶然にも従兄弟(つまり孫)とご縁が結ばれることになったのだとか。

5時間目の授業参観に掃除時間中から登場してくれたりと

余計なことばかりしてくれたばあさんであったが、

死ぬ前にとんだ大仕事をやってのけていたのである。

この期に及んでだが、

ばあさんを見直した。いや、見直したというより、感動した。

その後、

新婦側の出し物でビデオレターが流れ、

誰が残しておいてくれたのか生前のばあさんが、映った。

ファインダーが滲む。

僕は滂沱と涙を流しながらシャッターを切った。

ばあさんが死ぬ前の8年ほどはロクに顔をみることがなかったが、

きっと新婦をはじめ、色んな人に過分な世話を頂戴していたに違いない。

孫として感謝して止まない。

しかし、最後にばあさんはでかいサヨナラホームランを打ってくれた。

ナイスプレイ。

酒がうまかった。

そんなに飲んだつもりはないが、後半の写真はうまくピントが合っておらず

なんともだらしのないことである。

会場が親族はじめ実家の村の人たちやその関係者が多かったというのも

緊張感をなくす原因であったが、

少し昔に戻った感じで楽しい一時を過ごした。よい一時だった。