東京にお葬式に行かれた方に話を聞いた。
「火葬場に列をなしていて驚いた」
ちょうど一昨日の政策法務の研修で聞いた話とリンクするが、
首都圏のいくつかの自治体―たとえば横浜市とか川崎市とか―は、
人口の増加に行政サービスが追いつかなかった面があって、
廃棄物処分場や火葬場がその処理能力を超えてしまった、
なんていうケースがあったらしい。
その話は川崎市のマンション規制条例(という条例はないが、
マンション規制目的でつくった条例)の説明の中で出てきたのだが、
川崎市なんかは横浜にも都心にもアクセスが良いし人気の街であり、
黙っていてもがんがん人口が増えるらしい。
でも、あんまり人口が増えすぎると上記のように
行政サービスが対応しきれなくなったり住環境の悪化だったりが発生するので、
よくない。
だからしゃあなしにマンションを規制したりして
人口増を抑制するという政策になるのであるが、
人口減、税収減に悩む日本の多くの市町村からはなんともうらやましい話である。
シムシティというのははたしか市を開発して
人口を増やすのが目的のゲームだったように思うが、
川崎市は放置していてもゲームをクリアできるのである。
多くの市町村が市の魅力を高めようとあれこれ知恵を絞っている中で、
川崎市については黙っていても人が集まってくる。
一人の人間としてもなんだかうらやましくなってきたのはなぜだろう。