RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

高槻ジャズストリート

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毎年5月の3,4日に高槻ジャズストリートが催される。 主に商店街の街角やホール、バーなんかでジャズを中心とする 歌舞音曲をいろんなバンドの人が歌い演奏するという、 実に愉快なイヴェントである。 入場観覧も無料のところが多く、 普段、米とか束子といった生活必需品の入手に汲々として なかなか文化的な行事に投資できない僕なんかからすれば、 実に有難い催しでもある。 なので、普段貯金が油や歯磨き粉に消えていくので レコードの一枚も買ったことのない僕は ジャズという音楽のジャンルがどのようなものか知らないけれど、 ステージで歌われるそれは 期待通りに楽しく、または感傷的であったり、懐古的であったりした。 ジャズストリートのお陰で 駅前はジャズを全く知らない僕から、明らかに「通」の人まで おおくの見物客が鹵簿を連ねていた。 (音楽愛好家の人はどうして長髪が多いのだろう?) 僕は豚児を伴い、城跡公園まで自転車を飛ばしたが 途中、混雑のため降車を求められた。 公園の遊具で豚児を遊ばせながら、 暫しステージの演奏に耳を傾けた。 いま歌っている人は40代ぐらいの男性だが、 洒脱な感じ、歌も力みがなくてよい。 これがジャズというものだろうか。 「東日本から来ました」と、 意味ありげな自己紹介であった。 が、名前から連想される悲愴感とは裏腹に、 ステージ上の楽団の人たちはみんな楽しそうに 喇叭を吹いたり太鼓を叩いたりしている。 そうとなれば自分もあんな風に愉快に演奏したいな。 と思うのが人の常で、 もし僕があの楽団に加わるとなれば何が出来るか考えた。 ウチにはベースがあるが、 この人が弾いている木製のベース、 ベースラインが上下によく動き、 指の固い僕には無理だと思った。 僕は八分音符が直線的に並ぶようなベースラインが好きだ。 ギターのカッティングは出来そうだと思ったが、 ソロのきゅるきゅるいうのはちょっと難しそうだ。 ならばヴォーカルである。 僕は楽団の結成に備え、またカラオケで特訓せねばならないと 豚児と誓ったのであった。 帰途、 地元の神社の祭礼行事をやっていた。 大阪のような都会にもこんなゲマインシャフトな行事が残っているとは 少しく驚いた。
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