RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

電波時計

相手に気に入って貰えるプレゼントを

見つけるのは難しい。

酒が好きらしいので文字通り肴になるだろうと

アジの干物を大量に贈ったら

「庶民的だなあ」という感想だった。

何か気が利いたものを、とロフトを徘徊して発見した、

誰かの個人情報を入力すると彼彼女との相性が推算される機械。

これは最高に便利なツール。と思って寄贈したら

「君との相性は『やや不良』らしい」

との返事だった。

やはり奇を衒わずに王道をゆかねば、と

これぞブランド物、グッチのキーケースを贈った。

そしたらブランド名が書いてあるタグを捲って、

「ほらやっぱりコピーだ。ここ見て御覧。

本物には『Genuine』なんて書いてないよ」

…と、スーパーコピーであることがバレた。

野球で言うスリーアウト、仏の顔も三度まで、という

デッドゾーンを越えてしまった僕はもう後がないというか、

既に後がないけれども、今日自宅に届いた

今回のプレゼントは間違いなく気に入って貰える自信がある。

電波時計である。

これは見た目ただの格好いい腕時計であるが、

実は福島県より発射される時報電波をキャッチ、受信することにより

明石標準時と寸秒も違わない時を手首で刻むという凄い奴である。

これは電卓に例えれば、

計算ミスをしない電卓。

ピアノに例えれば、

Cの鍵盤を叩いたらCの音が鳴るピアノ。

…という凄いことなのである。

スイスなんかの時計職人のみなさんは、

いかに正確な時計を造るかでトゥールビヨンなんかを発明したり

何百年もの時を費やしたが、

日本の科学技術はその問題を解決して久しい。

おまけにこの時計は動力源にリチウム電池でなく、

ソーラー電池を用いており、当分は電池交換を要さない。

これは間違いなく今年のベストプレゼントだろう。