RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

3歳6ヶ月検診

午後から豚児を市の3歳6ヶ月検診に連れて行くため

仕事を休んだ。

高槻市保健センターにはたくさんの

3歳児および保護者が集まっている。

結構待った。

最初に身長、体重等の計測、

次に「あれできますか」「これできますか」の問診、

そして内科検診、歯科検診と続き最後に講話。

歯科検診で大泣きした以外はまあ、概ね

問題なくパスできた。

午後だったので昼寝の時間がとれず、夕方バテ気味だったが

おかげで今日は早く寝てくれた。

くら寿司にて夕食、家族三人で1158円と激安なディナーだった。

さて、検診を振り返って。

豚児は今回はまずまずパスできたものの、

豚児がパスできなかった時失敗した時僕は

どうしたらいいか。ということを常々考える。

ちょろっと教育業界に籍を置いていたことがあるので

トラブル時の親の反応というのはいろいろ見たことがあるんだけれども、

「まあウチのジェイコブがお友達をパンチなんて!

 こんな大悪党を輩出する我が家はお家断絶の憂き目よ!」

……みたいにやたら悲観的になる人。もいた。

だが経験上、一番多いのは、

「ウチのバイデンはそうじをサボるような子じゃありません!

 毎日花を愛で詩歌を友にし、奉仕に勤しむ知的で誠実な子です」

……という、まず事実の否定から入る人である。

前者の「現実を直視しすぎる人」の方がまあ、謙虚には見えるけれども

これはこれで

ウチの子は旧帝大に入る。みたいな間違った完璧主義者だったり、

過度の期待の裏返しであったりして

手に負えない面もある。

「平均」というのは好きな言葉でも嫌いな言葉でもあるが、

自分の子の立ち位置が同世代の中でどのあたりかを

利害関係のない第三者に判定して貰うとよい。

ほとんどの場合、

「ジェイコブくんもまあどこにでもいる感じの子ですよね」と、

凡庸な95%の中間層に入る。との判定が下されるだろう。

もっとも、「直視しすぎの人」は、

そもそも養育の姿勢が上昇志向でもあることから

このように客観的判断を適切に与えることで

行動の改善が見込めるのだけれど、

困ったのは後者、

「現実を直視しない人」

である。

「バイデンは家ではいつもトイレ掃除をしています」と、

それは一つの事実であろうが、

学校の掃除時間に友達と共謀して体育館の裏に隠れた。

というのも一つの事実である。

友人の証言などを引き合いにサボタージュの証拠を固めると、

「それはイーサンに唆されたからに違いありません。あの小悪党め」

と、今度は責任転嫁をする。

このように、「直視しない人」の多くは他罰傾向にあり、

自分の行動に一向に責めを負わそうとしない反面、

「サッカーで優勝したのはウチのバイデンの活躍が決め手だったのよ」

と、トーナメントの緒戦からずっとベンチで声援を送っていた彼の、

決勝の後半43分に初めて交代出場して周りがバテている中自分は元気だから

走り回って敵と接触してたまたまファールを得たところチームメイトが蹴ったFKが

決勝点になった。

みたいなのだけは過大に評価、自己愛傾向が強いのも特徴である。

なので都合の悪い事実が突きつけられたら、

問題を解決しようとするのではなく、

スルーすることで対処するのであり

これでは長い人生、いつまで経っても

公共の場で掃除をすることができないままで終わってしまうのである。

僕は、何か問題が起こったときに、

心配しすぎるのは良くないし、心配しないのも良くないし、

適度に心配しなければいけない。と思う。

懊悩と熟考は違うし、放置と様子見も違う。

問題に対して策があるのならば

できる限りの手を打つべきだと思う。

ただ、僕は神様ではないので、

問題に対して万策尽きた時は、

諦める。というのも一つの選択肢として残しておきたい。

あれこれやって結局ダメだったのと、

なにもしないで最初からダメなのとは、

同じダメでも僕は前者の方に遙かに価値を見出すのである。