RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

たのしかった忘年会

実に楽しかった。

今日は会社の忘年会であった。

僕は前々から並々でなく楽しみにしており、

何故かというとまあ忘年会自体は日頃の憂さ晴らしができて

楽しいものだが、

なにより

「夜、出歩く」「夜、食事に出かける」

「出かけるwithout豚児」

……というだけでもう気分は絶好調、

実に4ヶ月ぶりの夜の外出なのである。

そのためキャンセルを招来するような不安要素を

一つひとつ排除していき、昨日はちょっと豚児の中耳炎で

ヤバいと思ったが今日は無事、ようやく出席に漕ぎ着けたのである。

会は幹事のみなさんの工夫もあって大変に盛り上がった。

どこの会社にも宴会部長や宴会部員のような人はいるが、

いつも感心するしまた羨ましくも思う。

いつも選外のビンゴゲームでは珍しく中位に入賞した。

料理もおいしかった。駅前のお店だし都合もよかった。

会話も弾み、

新快速の新型車両から虚数iの問題まで

様々な話題の話ができた。

「225系アゲアゲでさー」

「マジウケルー」

今回はプレゼント交換という催しがあり、

僕は帝国データバンク防衛白書など

様々な資料と伝手を辿って得た、

これぞベストプレゼント。という逸品を携えて行った。

僕が渡した、その「アルミ製ヌンチャク」も

気に入って貰えたようであった。

「息子が喜ぶわ」

また僕が頂いたプレゼントは、

まるで僕の為に買ってきてくれたかのような

これまたジャストミートな品物で、

キッズに人気のあんパンのキャラクターが描かれた

お風呂セットであった。

豚児の喜ぶ顔が眼に浮かぶ。

今日は家を空けたが父親の責任を果たしたというものだ。

本当に楽しかった。原付で行ったため

お酒が飲めなかったのは残念だが、

この楽しい気分のまま僕は、

一人カラオケで楽しく歌おうと思い立ち、

会がハネたあと単身ジャンカラに向かった。

とことことこ。遠いなあ。やっと着いた。

ここまでは良かった。

ぷるるるるる。携帯が鳴った。

「もしもし。ジスイズミー」

「馬鹿。ファッキン。なにやってんだよ。支払い」

血の気が失せる。というのは

本当に上半身の血流が停止する感覚がするが、

分からない人は幸せな人である。

僕は積立金の通帳を管理しているため、

会が始まる前、幹事の人に

「平身低頭」

宴会の代金について支払いをお願いされていたのである。

「しゃーねーなー。やったるわ」

が、何を歌おうか考えているうちにすっかり

そのことを失念してしまっていたのだった。

ダッシュで戻った僕を

ありとあらゆる罵声が迎える。

「阿呆」

「蛸」

「猿」

「おたんこ茄子」

「権力の犬」

「ばーか」

僕は

根拠もなく偉そうな人と、

約束を守らない人が一番嫌いだが

まさに自分がそれであった。

一番好きな人間であらねばならないはずの

自分が、

まさか一番嫌いな人間になってしまったのは

心理学的には非常にまずい状態。

昔は統合失調症のことを精神分裂病といったが、

これは好きな自分が実際の自分と乖離してしまう病気である。

それはさておき

楽しかった反動もあっていまは

ずずずずーんと落ち込んでいる。

なんてこった。