今日は珍しい平日休みである。
昨日鼻山村の学校の運動会を手伝いに行ってきたからである。
一昨日は稲刈り、昨日はその運動会とハードな日程が続き、
滅多にしない
二度寝を今朝はして10時まで寝ていた。
ちなみに昨日は8時に就寝している。
本来ならば
一人カラオケにシケこみたいところだが、
妻の調子もあるし
ITパスポートの勉強もしなければならないので自重した。
とりあえず食料品を買いに
ジャスコに行った。
本屋さんでなんかたのしそうな本を、と思って
ぶらぶら書棚を眺めていたんだけれども
ビジネス書の棚で一つ足を止めて考えた。
ビジネス書のところには
立派に成功した経営者の人や
部長とかの要職に就いている人たちが書いた
「リーダー論」がたくさん置いてあって
僕もまあそんなのを立ち読みして
「すごいなあ。さすがだなあ。偉いなあ」なんて
感心したりしているのだけれども
そういえば僕は部長でもないし一介のヒラ社員。
しかも一般職なので出世というか昇進制度そのものがなく、
一生コピー取りを続けるのが確定しているのである。
コピー取りを殊更に侮蔑する意図はないが、
それほどスキルを要したり希少価値のある仕事ではない。
だから僕にもできるのだけれども。
それに気づいた僕は、手に取っていた
『ザ・イケメンリーダー論』の本を棚に戻し、
「ヒラ社員論」や「部下論」といった本がないか探した。
なかった。小さい本屋さんだからかもしれない。
ジュンク堂とか
旭屋書店に行けばあるかもしれない。
帰宅後、世界最大の
オンライン書店で検索してみたところ、
フォロワーについて論じた本はあった。
が、リーダーを論じた本に比べると点数は
比べるのも馬鹿らしいほど少なく、
零細な書店では確かに置きようもないだろう。
残念なことだ。
そういえば僕は幼少の砌より
愛読していた本は
「ナポレオン」「
徳川家康」「ワシントン」等の伝記であり
これらはいずれもリーダー、
フォロワーと呼べる人の本で読んだことのあるのは
せいぜい
諸葛亮孔明や
山本勘助ぐらい、
でもこの人たちも会社でいうと社長でなくとも
十分に役員クラスである。
ヒラ社員が確定したいま、
これら読書に費やした時間は全て無駄だったのである。
しかし、ここで僕は閃いた。
ウチの支店でも管理職2人に対し
従業員は40人。
つまり、この構成比を参考に単純に見積もると
日本の人口のなかでリーダー職に就いているのは
僅か5%程度なのであり、
残り95%はリーダーではないのである。
なので、この95%の需要を発掘できれば
巨大なマーケットが誕生するのであり、
リーダーを対象とした商品の
20倍の売り上げが見込めるのである。
ピーター・ドラッカーの『マネジメント』を翻訳した本が
何万部と売れるのだから
『フォロワー』は何十万部売れるか分からない。
そのことに気づいた僕は早速
『もし
高校野球の女子マネージャーが一般職になったら』の
執筆にとりかかった。
リーダーシップの研究に比べ、
フォロワーシップの研究はいかにも浅く、
もしかしたら大学の教授とかにも招聘されるかもしれない。
サントリー学芸賞にもノミネートされるだろう。
フォロワー研究の分野でリーダーになれるのである。
いま僕は『もし般職』の第一章、
『上司を唸らせる両面コピーの取り方』を書いている。