RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

オリックスバファローズ勝利、おめでとう中山慎也投手

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↑物騒なモンを持って現れた。

京セラドームのオリックス主催試合を観るには

内野自由席でも大人2400円が必要である。が、

今回またまためでたくご招待にあずかることができ、

行ってきました京セラドーム上段内野自由席!

オリックスVS日本ハム

僕は一月前からワクワクしていた…のだけど、

先週あたりからちょっと不安、なぜかというと

この調子だと先発投手のローテーションが

ちょうど今日土曜日に谷間を迎える、つまり

エース級の人(金子とか)はたぶん投げないだろうということ。

昨日発表された予告先発を見ると、

中山慎也投手だった。

非常に申し訳ないが、僕は中山投手といえば

今シーズン、打たれた試合しか記憶になく、

まだ一つも勝ち星を挙げていないことから

正直期待値は低かった。

昨年の、「12失点完投」という不名誉な記録が

真っ先に甦るほどである。

…かたや、ファイターズ側の先発は、

今や日本でもっとも点を取りにくい投手、

ダルビッシュであった。

正直に告白するが、勝てる訳がない。と思った。

ダルビッシュさんの防御率はほぼ2点、

つまり一試合にがんばって2点、よくて3点とれれば

いい方なのであるが、

中山さんはおろかバファローズのチーム防御率

4点台なのであり普通にがんばっても4失点は

覚悟せねばならない。

そして、バファローズはなんと

昨日とその前の試合で12回の延長引き分け、という

死闘を演じているのであり

おそらく選手のみなさんは疲労困憊で

今日に至るのである。

大敗を予感しながら環状線に。

でも、きらきらしたドームが見えてくるとやっぱり

ワクワクしちゃうね。

ダルビッシュさんはいつも通り

びゅんびゅん投げている。コントロールもいい。

さすが日本のエース。

かたや中山さんは再三ランナーを背負う。

大丈夫か。

しかし、転機は急に二回に訪れた。

今年ブレイクしたT-岡田のヒットを皮切りに、

北川、バルディリス、そして

久しぶりにお目にかかった捕手の前田まで

なんと4者連続ヒットで2点をとってしまった。

これには僕も驚いた。

ダルビッシュさん自身が一番びっくりしていたのではないだろうか。

その次の回の攻撃、

せっかくリズムに乗ったんだから頼むぜ中山さん!と

祈るように見つめていたら

フォアボールやらヒットやらでピンチに。

おいおいおいまたいつものパターン。

ではなかった。

中山さんはこの回のピンチをギリギリしのぐと、

その後はいつもの制球難がウソのように

きっちりアウトカウントを重ねていった。

いつの間にか回は進んで5回。

せっかく頑張ったんだから勝ち投手にしてあげたい、

と祈りながら応援した5回まで0点。

勝ち投手の権利を得たのである。

僕はこの時点で交代させてあげてもいいと思ったのだが、

波に乗った中山さんはなんと7回無失点で

マウンドを降りたのである。

ちなみに打線の方は2回の2点以降は見せ場がなかった。

こうなったら勝利の方程式、

平野、岸田で8、9回を0封して逃げ切る…と

球場の誰もが思ったろうけど、

昨日までの延長戦が思わぬところで尾を引いていた。

8回にコールされたのは平野さんではなく、鴨志田さん。

アレ?と思ったが、平野さんはここ数日の連投で

恐らくかなり疲れているのだ。

まあ、鴨志田さんも今年調子がいいし、

まるっと8回を抑えてくれ…なかった、

残念ながら連打で1点を献上。

おっちゃんが

「平野出せ―!平野」と叫んでいたが、

おっちゃん平野は今日は休ませてあげよう、

でもおっちゃんの気持ちもちょっと分かった。

岡田監督は香月をコール。

この人も連投だが大丈夫だろうか。

しかし、香月はこの回を乗り切ると、

9回も続けて登板、

そしてそして無事に最後まで無失点で切り抜けたのである。

2-1でバファローズの勝利。

ダルビッシュは完投したが負け投手、

今日は1000投球回達成ということで花束を貰っていたが、

力投空しく負けてしまったのは敵ながら同情する。

しかし、無四球でもあったし本当に凄いピッチャーだ。

ヒーローインタビューはもちろん中山投手。

2年ぶりの勝利ということもあり、本人はさぞ今晩の

ビールが旨いに違いない。

奥さんもいつもより豪華なおかずを用意してくれるはずだ。

何より一番感動したのが僕だ。

前述のように、12失点完投といったどん底から

這い上がり、でも一軍に上がるたびに結果を残せず、

でもまた這い上がって漸く掴んだ勝利。

しかも日本のエース相手に、である。

僕みたいな半端者にも期待されないほどの

ピッチャーが偉業を成し遂げた日だった。

僕は感動のあまり鼻水が止まらなかった。

僕も中山さんのようにどん底(今)から這い上がってやるぜ。

いつになくFPの勉強に気合いが入った。