轟音ファクトリー2ndアルバム『青空地獄』をさらに聴こう
(つづき)前回に引き続き、
轟音ファクトリー2ndアルバム『青空地獄』http://gouon.com/の
CDの発売前にレビューを書いているのは
他ならぬメンバーのkenjideath氏に直々にデモ版を頂いたから。
kenjideathはアルバムの楽曲も全て作詞作曲を手がけ、
コンポーザーとして轟音ファクトリーの音作りをしていますが
今回のアルバムにかける意気込みも半端ではないようです。
しかも、アルバムのクレジット、Special thanks欄にもなんと
僕の名前を載せてくれました。購入された方はチェックしてみてください。
これも3万人の読者(累計)に読んでいただいている
当ブログでの宣伝のたまものです。
今更ながら関係者(クレジットに載るくらいだから)としても
あらためて感慨を深くしているのですが、
このたびのCD発売に漕ぎ着けるまでは人知れず血の滲む努力をしてきたで
あろうことで、もちろんそうでなくCDが売れる人も世の中にはいると思いますが、
kenjideathも僕と同じく
冬になると電圧もろくに上がらないような地方の寒村の出自、
貧困(様々な意味での)の中から這い上がり掴んだ今回の全国発売という栄誉です。
歌詞には相変わらず怨念が渦巻いていますが、
虐げられた側の魂を代弁する歌、まあいままでは僕もそう解釈していたのですが
実はそうではなく、
多数派の決めた多数派の為のルールに従い、(一見公正にみえる)競争に
参加するのではなくてむしろそこから離脱し、それを嘲笑し、無力化し、
新たな価値体系を確立するという高らかなる宣言が述べられているということで、
これが10年代の先頭を切って発売されることに否応なく意味を持たせるのです。
いずれにせよ、現状になんか不満。なぜか自分だけいつも貧乏くじ。みたいな
人々、サイレントマイノリティがここにきてようやく産声を上げるときがきたようで、
なんか思い当たる。という人はぜひ聴いてほしいアルバムです。