陰陽座の全国ツアーライブ「三国伝来玉面金剛九尾の狐」に行ってきました。
今回の会場は大津は石山のライブハウスであり、ここはまさしく僕のホームタウン。
学生時代を無駄に過ごしたこの地に再び降り立った僕は、
ここに陰陽座が来てくれることに感謝感激しながら開場を待ったのでした。
午後から雨が降っていたしちょっと肌寒いしコンディションは良くなかったのですが、
整理番号を呼ばれるまでがえらく長く、ずっと外で待っていたので早く開演前に軽く疲れてしまいました。
入ってみるとそれほど大きいハコではないように思えましたが、
それでもざっと数えてみると400人ばかりのお客さんがぎゅうぎゅうに詰まっています。
入場にだいぶ手間取っていたので時間通り始まるか心配でしたが、さすが陰陽座。
数分遅れただけで開演!きゃあ。近いわ!
ひさしぶりのオールスタンディングでしたが、やっぱりステージとの距離が近いのはいいことで、
メンバーの表情をはじめ楽器を弾いている様子までよくわかるし、
いろいろ勉強になることもありました。メンバーが投げるピックをキャッチできなかったのが惜しいくらい。
セットリストはアルバム「金剛九尾」からの選曲がメインで、それに昔の曲も時折交じる。
という感じでした。
他ならぬ滋賀公演なので、僕の好きな「甲賀忍法帖」が演奏されないかしら。
と期待していたのですが、演奏はバッチリ炸裂した以上にこの日のMCも忍者の話題が
メインのようなもので、かつての某アニメのせいでケ○マキくんに代表されるように
甲賀はすっかり悪者になった。でも俺は甲賀を愛する(以上概要)。という瞬火さんのMCに
僕は感銘を受けたのでした。
さて、僕はオールスタンディングライブはひさしぶりだったのですが、
齢30にして2時間以上スタンディングはそろそろ体力の限界に思えてきました。
みんな元気だなあ。
一つ気づいたことがあるのですが、よくヘビーメタルのライブでがむしゃらに首をふったり
ウサギさんみたいなサインをしてがんがん拳を突き上げたりする光景が見られ、
僕はこれを見る度に「若者は元気よのう。儂は立っているだけで精一杯じゃよ」と
嘯いていたのですが実はこれらの行為は単なるパフォーマンスではないのでした。
実は、人間は長時間じっと突っ立っている方がかえって辛いもので、
適度に首をふったりストレッチをしたりする方が圧倒的に楽だということが分かったのです。
途中で肩が痛くなった僕は首をうねうねさせたり伸びをしたり、
思いがけずいつの間にか周囲と同様の一端のメタラーのような観客になっていたのでした。