RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

最後の銀塩カメラマン

会社の倉庫に、古い、けれども高級なキヤノン

フィルム一眼レフが眠っているのを前に発見していました。

で、僕はこれを使ってみたくて仕方がなかったのだけれども、

先日社員運動会でついに8年の時を経て復活させたのでした。

ええ。僕は運動が苦手なので各課対抗リレーにもお呼びがかからず、

フォークダンスすら人数を偶数にさせる都合上参加しなかったので

代わりに撮影係というポジションで過ごしたわけです。

スポーツができないルサンチマンの反動で、

同じく倉庫で干涸らびていた安物のフィルム(ISO100)を装填して、

一眼レフをがんがん被写体に向けて撮りまくりました。

で、今日その写真がプリントされたのですが、

その出来映えに我ながらびっくり。

ゴールテープを切る同僚の軽やかなステップ、

綱引きで苦悶に歪む課長の顔、

阿波踊りで跳ねる新入社員の爪先、

それら全てに焦点が合い、そして緩やかに景色は背景として後退し、

躍動する時間を切り取り、交錯する光を宿した

素晴らしい写真ばかりで僕は、

フィルムの、そして一眼レフの凄さを感じずにはいられませんでした。