以前のエントリで僕が購入したデジカメ、LUMIXのことを書きましたが、
このテの新製品が出るたびに僕なんかは素直にすげえ。なんて感心してしまいます。
デジカメに「顔認証機能(被写体の『顔』を自動的に判別して、
それに応じた露出やらなんやらを自動で設定してくれる)」機能がついたときは無駄にすげえ。
と驚いたものですが、LUMIX TZ7にはさらに上を行く「個人認証機能」がついています。
これは、例えば集合写真なんかで僕をフォーカスしたとすると、その他大勢に優先して
僕の顔を最適露出にするようカメラが設定してくれたりするそうです。これも無駄に凄い機能です。
個人認証は6人まで登録できるので、試しに僕と豚児の顔を登録して遊んでいたら、
カメラが僕と豚児の顔を誤認識したりしたので思わず笑っていました。
この「無駄に凄い」というテーマは最近いろんな場面で気にするのですが、
デジカメもそうであるようにオーディオヴィジュアル分野なんかにそれが顕著に現れています。
テレビなんかの分野は法的な強制力も相俟って、デジタル化とかハイビジョン化とか
急激に進んだ感がありますが、僕の実感では一般庶民がそれについていけてないというか、
リテラシの問題もだし単純に設備投資つまりお金の面でもだし。
例えば、僕の周りでもテレビとビデオデッキの接続はおなじみの赤白黄のケーブルが主流だし、
こんなことを書いてるウチでもせいぜい気を利かせてS端子やコンポーネント端子を使う程度。
HDMI端子を使用しているようなハイソサエティな家庭は思いの外少ないものです。
リテラシの面でも、動画をビデオテープでなくDVDに焼いたりすることができる人は
それほど多くないように思います。
これは仕方のないことだと僕は思うのですが、特に映像について、
VHSテープが主流だった時代とは違って様々な動画の形式が溢れ、
単純に録画ボタンを押してディスクに書き込めるものではなくなってしまったからです。
動画を記録するためには、まずその形式とかコーデックを理解してないと実行できないし、
たとえディスクに記録できたとしても別のデッキでは対応してないため再生できない。
なんてことが多くあってイヤになります。
LUMIXはハイビジョン動画が撮れるのですが、残念ながらウチは
ブルーレイディスクを再生できる環境にないので、テレビでそれを観ることができません。
ハイビジョンを観るためには当然ハイビジョンテレビと
ブルーレイディスクプレーヤーが必要になりますが、これらを揃えるのは相当な出費になります。
ビデオカメラの分野ではやや先走り気味にハイビジョンカメラが登場しましたが、
なんていうか進歩のアンバランスを感じずにはいられません。
もっとも、これらの機器を揃えるという目標があるのは、
なんとなく高度成長期の三種の神器よろしく夢のある話だなあとも思うのでした。