「高校球児は永遠の年上」ていうテーゼがあって、
つまり僕なんて一回りも彼らより年上のはずなんだけれども、
真夏の高校野球の中継に映る彼らはなぜか
僕よりも遙かに大人に見えるのです。
さて、日曜日の晩ともいうこともあって突然に
「サザエさん」。
群を抜いて
アナゴさんが好きです。
やっぱりあの渋みのある低音ボイス(若本規夫)、
時折ユーモアを交える当意即妙な会話のセンス、
大人の余裕さえ感じさせる温厚な佇まい、
人生の酸いも甘いも知り尽くしたような味のある面立ち。
僕もいずれはアナゴさんのような枯れたミドルエイジになりたい、と
かねてから密かに目標にしていたのですが、今日。
今日の「サザエさん」は、アナゴさん奥さんに妊娠疑惑、という
ストーリーだったのですが、
ああアナゴさんにはまだ子どもがいなかったんだな、
いや待てよ。
僕の思考はそこで中断したのも、アナゴさんの年齢について
疑念が脳裏を掠めたからで、
僕は彼をナイスミドル、まあ40代半ば~50代、ぐらいかな、と
勝手にイメージしていたのですが(ていうか、今日初めて年齢を考えてみた)、
確か昔読んだ「磯野家の謎」で、
サザエさんは24歳の設定であったというふうに記述されていたのを
覚えていて、じゃあ夫のマスオさんも20代か、30代の前半と見なすのが妥当。
……でも、番組中ではそんな若輩者のマスオがアナゴさんを
「アナゴ"君"」と、君呼ばわりしているのはいかなる禍事か。無礼者め。
まさか、とは思い若輩者のマスオとアナゴが同年代である可能性を考え
公式設定を調べてみたら、
マスオ:28歳
アナゴ:27歳
だそうでした。
僕の方が年上でした。