RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

スパルタクスの乱(前編)

「こっちのブロックに置いてるプリンタ使うの、控えてくれへん?」

「ちょっと遠慮してくれたら、順番待ちがだいぶ減るんやわ」

・・・と、隣ブロックの人たちに面と向かって言われて僕、

「えっでもそれ使ってるの、うち(のブロック)では僕だけじゃなくて

猿川さんや猫沢さん、犬田さん そして社長もですよ」

・・・とは、言い返しませんでした。

そう言い返すのが直観的に、そして経験上、

いかに野暮で無駄なことであるかが分かっているからです。

「迷惑も顧みずにすみませんでした。以後、使用を控えるようにします」

こういうことに出くわしたことのない人は本当に幸せな人ですが、

僕はなぜかたびたびこんな目に遭います。

(知らず知らずのうちに自分が遭わせている可能性もありますが、

 それは今回措いといて)

本屋で立ち読みしてたら、注意されたり。とか。

そんなんしゃあないやん、で済まされないのは、

僕以上に長時間にわたって立ち読みを続けている

イカツい兄ちゃんは全くお咎めなし、という点にあります。

冒頭の例も、僕と同じ立場にある猿川、猫沢、犬田、社長たちにはスルー、

かかるお願い立てをしていないという点がもちろん問題です。

なんで?と聞いて、たとえば、「僕の使用量が迷惑なくらいずば抜けているから」、

とかの合理的な理由が返ってきたら僕もこんなことをいちいち書きませんが、

あいにく僕は彼らと使用頻度は同程度、むしろ少ないくらいで、

順番待ちをなくしたいならわざわざ僕をターゲットにする理由が見あたりません。

こういうのを「差別」というのですが(語感が重いねえ)

こんな目に遭うたびに、スパルタクスとか、瀬川丑松とか、ガンジーとかに

なった気分になります。

もっとも、僕は反乱を起こす気概もなく、今の生活を捨てる度胸もないので、

非暴力服従するという情けない野郎ですが。

よく、「いわれのない差別」という言い方をしますが、

視力が基準に満たない人はパイロットになれない、というのは

誰もが納得できるいわれがあり、「差別」にはあたりません。

区別といいます。

従って、「いわれのある差別」というのはたぶん存在しないのであり、

天地神明に向かって胸を張って言える理由があれば、

それは根拠のある区別と見なされ広く受け入れられるのです。

天地俯仰に恥じぬ。

果たして、隣ブロックの彼らに、それがあるか?

もったいぶって書くのもいい加減しつこいね。

僕も今月で29歳。30年近く生きてきて、

あらゆる先人たちの知恵を学んできましたが、

かかる差別と闘うには次に述べる3つの方法があることに気づきました。

(後編に続く)