不動産会社に勤めるTくんが長年の奮闘の甲斐あって宅建に合格し、
僕ら異業種交流会のメンバーが集まり祝賀会を催しました。
Tくんはこの不況にも関わらず僕らの中では一番の稼ぎ頭で、
仲間内のみならず業界で「阪急京都線の暴れん坊」の異名をとる男です。
会社では主に、不動産の買い取りというか、売却される中古マンションとかを
自社の媒介物件として流通させる、みたいな仕事をしているようですが、
そんな彼の鋭い嗅覚が捉えた最近の大型物件なんかの話で盛り上がりました。
「このマンションはよお、築三年の築浅でよお、そろそろ中古物件が出ないかよお、
目ェつけてたんだ。ま、ダイレクトにポスティングとか、ベタなアプローチをがんがんかけてたら、
一件、手放そうかっていうウチがひょろっと現れてヨオ!そこを食らいついて離さないのがオレさ。
特急停車駅徒歩5分の人気エリアで90㎡越えでよお、にこれはオイシイ物件になるぜ。
でもよお、売り主が強気で、売価4000万って吹っかけてきたけど、ちょっと相場を
勘違いしてるぜオイ。いま、3800万ぐらいで手を打たないか交渉しようとしてるとこだぜ」
と、熱く語るT君。
僕らはそのポスティングの極意を質問したりと、彼の現在進行中の取引話で盛り上がりました。
その後、僕のリクエストもありカラオケに行くことに。
年末に「全滅」で書いたようにドタキャンしてしまった僕もその借りを返すべく
魂を込めて熱唱してきました。
当然、Tくんの不動産に関する愛情をリスペクトする意味で、全曲ラブソングです。
Tくんも、歌詞中の文言を全て
「人」は「物件」
「出会い」は「流通」
「デート」は「取引」
「わたし」は「弊社」
「あなた」は「御社」
「告白」は「契約」
「別れ」は「不履行」
と読み替えて歌うほどの営業マンっぷりでますますリスペクトしてしまうのでした。
ところで、僕はカラオケに行くのは本当にひさしぶりでしたが、
今回のお店は非常に音響が良く、気持ちよく歌えました。
スナックとかのショボい機械は音がこもってて楽器の音が判別しにくいのですが、
今回のはスピーカーから出てくる音の輪郭がはっきりしていて、
要は高音がしっかり出てるってことなんですが、
ガイドメロディや自分の声もよく聞こえてわかりやすかったです。
ただその分、自分の音程のズレとかが耳障りなほどに分かってしまい、
歌いにくい部分もあったのですが、これは修行の必要があるようです。