RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

ユーノスプレッソの思い出

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↑懐かしいなあ。

僕が18のときに買ってもらった愛車、マツダ ユーノスプレッソ(スペシャルエディション)です。

その時点でもう既に絶版だったので、中古車で購入しました。

高校生の時に雑誌で見つけて以来これに乗るのが夢で、

免許試験場へのバスに乗ってて、車屋さんの前を通りかかったとき

「あ これこれ!」と偶然見つけたんでした。

1.8万キロ走ってて75万円だったので、

いまにしてみればえらく買い得だったように思われるのですが、

新車でも150万ぐらいだったと思うので、自動車は今に比べて

安く買えたんだなあと思います。

この頃ぐらいからいまで言う「ミニバン」ブームが起こってきて

いまでは老いも若きもこぞってミニバンを買いますが、

人気車種は軒並み200万以上するし、不景気だなんだかんだ言って

みんな結構余裕があるね、なんて思っていたら本当に不景気になって

新車販売もかなりヤバいとか。

でも正直、ちょっと自動車の価格は上昇傾向にあり過ぎたと思います。

「ズボンなんてポケットがたくさんある方が便利じゃん」なんて宣い

プラグマティズムを追求する僕も、こと自動車に関しては別で、

実用性とか云々よりも、ファッションとしてのパーツ、

つまりデザインを最優先に考えるのですが、

その点でこのユーノスプレッソはそのシルエットだけで人を魅了する、

非常に優れたデザインで高校生の僕がやられたのも当然です。

もちろん、エクステリアを重視すると必然的にインテリアへの制約が大きくなるわけで、

2ドアクーペの長いドアは開閉に場所をとって不便だし、

4人乗りを謳いながら後部座席はほぼ首を90度傾けないと座れません。

それでも、運転の下手な僕でもドライブする楽しさとか、所有する喜びを

教えてくれたのがこのユーノスプレッソで、就職とともに

故郷に置き去りにしてしまったのが残念で仕方がなかったです。

ミニバンブームの到来とともに、

これらのクーペは次々と姿を消して行き、

いまでは一部のマニア向けの大排気量スポーツカーが残るのみで、

気軽に乗れるライトウェイトスポーツというジャンルは

日本から全滅してしまいました。

ヨーロッパなんかでは、フィアットにしろプジョーにしろまだまだ

小粋なクーペを作っていて憧れてしまうのですが、

こうしたジャンルの軽視は、日本のクルマ文化を確実に貧困たらしめる

要因になると僕は悲観して止みません。

僕は、マシンとしての性能を抜きにして、一番日本でクルマ文化が豊穣だった時代は

昭和末期~平成初期、つまりバブル時代だったと思います。

この頃に活躍していたクルマをちょこっと書くと、

プレッソ、AZ-1カプチーノ、ビート、MR2、180SX、CR-X

いまでは信じられないくらい独創的なクルマに溢れていてまるで夢のような時代でした。

いつかまた、ユーノスプレッソに乗ってみたいです。