↑豚児へのおみやげに『鉄道だいすき』という雑誌を見つけて買いました。
サブタイトルの「親子で学ぼう」ていう文句に惹かれたからです。
写真のと違って僕が今回購入したのは
「電気機関車」特集の号で、えらくシブい内容です。
子ども向け雑誌を装っているんだけれども、
子どもに人気のありそうな、
その、たとえば京成スカイライナーとか、
貨物列車を先頭で牽いているような、青い、
地味……な電気機関車が全編にわたって掲載されています。
表紙ロゴを除いては、たとえ読者が子どもであろうとも
決して媚びを売らない編集方針のようです。
ものすごくシブいです。
僕は常々、何かマニアになれるんだったら
「鉄道マニア」になりたい。と公言して憚りませんが、
この雑誌を読んでやっぱりマニアになってみたいと思いました。
当ブログで過去に電車の話を書いたり、
日常会話でたまに「9000系は乗り心地がいいよね」なんて
漏らすものだから、「えっ君は『マニア』なの」と
驚かれたりするんですが、
当の僕自身が持ち合わせる鉄道に関する知識は、
どこまでも一般常識に毛が生えた程度の類で、
もちろん「クハ」とか「モハ」とか言われても何のことかわかりません。
でも、世の中には、車両を一目見ただけで
「このキハ○○は、国鉄時代からの△△が□□によって払い下げで…」
と、その列車の歴史について滔滔と語れる人がいます。
たまらなくカッコいいです。
旅行をして、
「アメリカ村」と呼ばれている地域を見つけて、何も知らなければ
「大阪のパクりかよ」というだけの感想を抱くでしょうが、
ここが、「南米への多くの移民を輩出した街」というのを
知っているだけで随分と見る目も変わってくるものです。
鉄道に関しても同様で、
滋賀県の農村地帯を走っている電車が
実は「小田急電鉄から譲渡された車体に塗装した車両」
っていう事実を知っているだけで、
「この電車はかつて湘南の海を走っていたんだなあ…」なんて
ちょっとした感慨を得ることができます。
旅行してても楽しそうじゃないですか。
じゃあ早く鉄道マニアになれよ。という声が聞こえてきそうなんですが、
それが叶わなかったのは、
・単に没頭する余裕がなかった
・正直、「三木鉄道最後の日」とか感傷的に言われても、自分の生活圏とかけ離れすぎてて
感情移入できない
……っていう障壁があったからです。
でも、これ(豚児と一緒に雑誌を読む)を機に、ちょっとマニアに
足を踏み入れてみようかしら。
けっこう難しいんだけれども……