何よりうれしいのは、
町田康さんサイン会の整理券をゲットしたことです。
ミクシィでサイン会があるらしき情報を得た私は、
早速書店に電話して本(と整理券)の取り置きをお願いしたら
OKの返事がもらえ、
先日研修の帰りに寄って無事整理券をゲットしてきました。
さて、そのサインをしてもらう予定の『宿屋めぐり』はどえらく分厚いハードカバーで、
えっこんな長い小説だったっけと思ったのですが、
確か私がまだ学生だった頃に文芸誌で連載が始まったのを読んだのを覚えていて、
それから足かけ7年もの長い連載だったそうです。だからか……
しかしながら、サイン会までにぜひ読み通さなければ、と奮起
それでも三日かかったのですが、それでも三日で読了したのは
テンポの速い語り口であることと、
主人公が次第に破滅に向かっていく様がこちらの気も急かせるので。
本当に町田康という人は、人間の「業」みたいなものを
痛いくらいシャープに書けるひとだなあと思うのですが、
大作『告白』同様、この『宿屋めぐり』も、
どこにでもいそうな、特別特殊というわけでもない人間の、
思考が隘路にはまり込んでいく様がコミカルにも描かれていくのですが、
その主人公を笑い飛ばすことのできない、どこか疚しさみたいなのを
読みながら感じずには居られません。
サイン会が楽しみー!!