RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

よみうり読書芦屋サロン 町田康とエゲバムヤジ

金曜日に仕事を休んで訪れたのははるばる芦屋市。

何をしに行ったのかというと、

読売新聞社主催の「よみうり読書 芦屋サロン」を聞きに行くため。

大ファンの作家、町田康氏がこの催しに登場されると聞いて、

慌てて参加申し込みをしたんだけれども、

無事抽選に当たりました。

本物にお目にかかるのは初めてで、大感激の私でしたが

町田さんのお話も非常に興味深いもので、本当に行けてよかったです。

会場は割と年配の方が多いようにも感じられましたが、500人あまりが

ホールいっぱいになっていて、人気の高さが伺えました。

この企画は、読売新聞に掲載された掌編小説について

作者自らが解説、読者と交流するというものなんですが、

新聞を購読していない私も図書館でコピーしたやつを何度も読んで

準備していきました。

その小説のタイトルが、「エゲバムヤジ」というなんとも

不可解なもの。

そのタイトルについて作者自らが解説されました。

印象深いお話が、

聞き手の記者の方が

「濁音が多いですね」という質問をされたのですが、

それに対し、

「濁音=ノイズ」であり、現実は綺麗な筋書き通りにいくのでは

決してなく、ノイズにまみれている。

それをも書くのが小説…というようなことを返されました。

その後に続いた「現実は訳のわからんことばっかりある、それが現実」

みたいな話とともに、大変印象に残ったエピソードです。

当日の模様は8月10日の紙面に掲載されるようなので、

キオスクで買って読もうと思います。