財形貯蓄という預金があって、私のようなサラリーマンの中には
利用している人も多いんじゃないかと思うんですけど……
最近の実感としては、
これは資産運用の観点からも、単に使い勝手の点からも、
あんまりお勧めの商品じゃないなあと思うのです。
財形というのは定期預金なんかでよくある毎月の積み立てと似ていますが、
給与から天引きされる点が大きな特徴です。
また、普通預金と違って、払い戻しに手間を要する点がポイントです。
だから、口座の残高があると、ついお金をおろしちゃうの。使っちゃうの。
という人の貯蓄の手段としては非常に有効であり、現に
年一回の残高の通知を見て「わあ知らないうちにこんなに貯まってる」なんて
喜んでいる人もよく見かけます。
ですが、私にとっては、キャッシュを自由にフローできないという財形貯蓄の
メリットが不便にしか作用しないんです。
自分でいうのもナンですが、わりと金銭感覚はシビアな方で、お給料を
使い込んだりすることはまずありません。
じゃあなぜ財形を申し込んだの。というのは、
独身の頃に将来の住宅購入を見越して、財形住宅融資(財形の貯蓄残高に
応じて融資を受けられる)なんかの資金に充てられたら、といった真面目な
理由からなんですが……
結局財形住宅融資は自分の場合、他のローンに比べてさほどメリットはないと
いうことがわかりました。
生活費も不足しがちないまとなっては、黙っていても給料から天引きされる財形の
存在が足枷でしかなく、一刻も早く解約したいのですが、
銀行の窓口では断られたりして面倒なことになってしまいました。
(つづく)