珍しく、平野啓一郎氏のブログではギターの話題が取り上げられてて。
結婚式の二次会でひさしぶりに弾いたとのこと。
http://d.hatena.ne.jp/keiichirohirano/20070710
私も数本ギターを所有しているので、このエントリは
「ふんふん、そうだよな」なんて頷きながら読んでいました。
ギターのマニアの人になると大抵
「ギブソンの60’sが…」なんてヴィンテージモデルの話をされて
庶民にはついて行けなかったりするのですが、
平野氏は「今ではすっかり、ハイテク系です」と、Parkerというブランドの
ギターの話をされていました(万年筆ではありません)。
私もこのブランドは知らなかったのですが、サイトをみて
http://www.kandashokai.co.jp/parker/material.htm
そのハイテクさに感心しました。
たとえば、ブログ中にもあるように、ネック(もつところ)をカーボンファイバーで
コーティングしてあったりするなどの工夫がいっぱいです。
実際に弾いてみると分かるのですが、ギターのネック部分の仕上がりというのは
かなり弾き心地に影響してきます。汗で滑ったりなんかしますもんね。
高級品になると、ボディとネックを一体成型してある「スルーネック」という
構造だったりもするのですが、これは音の伸びが全然違うそうです。
また、ピックアップ(弦の振動を拾うマイクみたいな部分)についても、
マニアックな話をされています。ディマジオとかダンカンとかいうのは
そのメーカーの名前で、他にもEMGとか、プロのモデルになるとよく
搭載されています。
言わばエレキの心臓部みたいな部分でもあるので、こだわる人は
わざわざお気に入りに付け替えたりもします。
ちなみに、上記のピックアップは殆ど「アクティブ・ピックアップ」と呼ばれるもので、
電池も要るハイパワーなものです。でも、私が所有するような安物ギターは
ほとんど「パッシブ」という省エネモデルです。
マニアはさらに「やっぱりダイレクトマウントだよね」「エスカッションが…」なんて
話をするのですが、ピックアップは奥が深いですね。
エレキギターは「電子楽器」ではないので、木の材質であるとか、
アナログな要素が未だ大きい楽器です。
でも、そうした概念を一気に打ち破る完全人工ギターがあって、「スタインバーガー」は
その代表格です。木を使っていません。
私もパクリのスタインバーガー(中身は木製)を持ってて、コンパクトなので
よく持ち運び用にしています。初めて見る人は「上のところ(ヘッド)がとれてるやん」と
大概ビックリされるのですが、画像はどこかで調べてください。
平野氏もスタインバーガー(もちろん本物)を持っているとのことで、
小説のイメージとは違って、ことエレキギターに関しては流行りであるとか、
トレンドを押さえているんだなあと思いました。