バンドの話の続き。
メンバーが担当するアルトサックスというのは
なかなか渋くてカッコいい。
しかしいつも困っていることがあって、
それはこの楽器のキーがE♭調であるということ。
だからピアノやギターと同じ楽譜を弾いたら音が
ずれちゃうんですね。かなり前にも同様のことを
書いた覚えがありますが……
で、今日も持ってきてくれた楽譜を弾いてみて、
なんかおかしいな。あれ。と、
よく見てみると、てっきりピアノ向けのコードだと思っていたのが
アルトサックス用に記譜されていたことが判明。
いい曲ばっかりだったのにその楽譜、全部移調しなければ
使えません…
Em→Gm Am→Cmと、ちびちび書き直すの、
うっとうしー!
http://www.lares.dti.ne.jp/~wyama/guitar-chord-tools/announce.html
「keytrans」という便利なソフトが公開されていて、
これを使えばクリック一つで調の上げ下げができます。
私のように楽典の知識がほとんど無い素人にとっては非常にありがたい
代物。で、これに現楽譜のコードを入力して、クリック3回でギター対応の
コードに。
でも、その結果、なぜかアルトサックスの曲には、
「A♭」や「E♭」といったコードが多くなります。どの曲も。なんで?
個人的に、バレーコード(人差し指で指板をまたぐギターのコードフォーム)は
指が痛くなるから嫌いで、CとかGのオープンコードばかり弾いている
軟弱者としては厄介なものです。
なんで管楽器って、キーがばらばらなの?
…と思っていたら、見つけました。その昔、あったんじゃんC調のサックスが。
以下、Wikipediaより「Melody Saxophone 」の記述。
調性はハ(C)調で、実音は記譜より1オクターブ低い。20世紀前半には製造されていた。
アルトとテナーの中間の音域でありその長所を兼ね備えた素晴らしい音色を持っていた。
また、C管でピアノやギターやオルガンの実音譜をそのまま演奏できたため、アマチュアや
教会音楽用に好まれた。
ほら、アマチュアにぴったりやん。……でも、現在は製造されていないとのこと。
「素晴らしい音色」なのにもったいない。なぜ復刻しない…?