RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

雨乞岳

僕はよく、雨乞い。をする。

理由はその時々によって自分が報われるためや

他人を陥れるためなど色々だが、

先週一週間は毎朝毎夕遠く故郷の雨乞岳を遥拝し、

土曜の降雨を祈った。

雨乞岳というのは鈴鹿山脈第二の高峰で、

頂上の池か何かが雨乞いの聖地らしく、

そのまんま山の名前になっているのである。

ちなみに鈴鹿山脈で一番高い山は

御池岳であるが、こちらも雨乞信仰がある。

僕の先祖たちはこれらの山に祈り、

旱魃の災禍を免れたのであった。

つとに、僕の田舎は扇状地の砂礫地質の村であり、

(つまり水はけがよい)

水不足に悩まされることが多かったという。

僕のDNAにもそれらの歴史が刻まれているのである。

今回、僕がなぜ雨乞をしたかというと、

土曜に豚児の運動会が予定されており、

同時に

会社の野外販促イベントも

予定されていたからである。

会社の野外販促イベントは雨が降れば

公園占有の都合上だいぶ先に延期。

だが、豚児の小学校は

運動会予備日を翌日曜日に設定しており、

つまり

土曜に雨がじゃんじゃん降れば

豚児の運動会は日曜日にズレ、

目出度く僕が観覧できるというわけである。

果たして。

毎日ヤフー天気とにらめっこ。

雨乞いを始めたころは

「曇り」だったが

徐々に「曇り時々雨」

次第に「曇りのち雨」等

雨乞岳の神威が

遠く大阪の地に顕されようとしていた。

月は妻が会議で遅くなった。

水曜は僕がお医者さんへ。

降らなくていいのにここで雨。

木曜も別にいいのに雨模様。

しかし、ついに前日金曜日にも雨が降り始め、

夜半から翌朝まで特に激しく降るとの予報。

晩に食事の約束があったのでこれは迷惑だったが。

あと少しである。

たいていの小学校は

運動会実施可否の判断を

朝七時前後に下す。

して、朝の六時半にはまだ小雨が降り続いていた。

僕は販促イベントのため早朝出勤。

七時に届いた小学校からのメールには、

「延期」の文字が。

ここに雨乞岳の神威は極まれり。

さらにおまけとして、

会社のイベントの方は決行。

準備にも骨が折れたが、

こちらはこちらで無事済んでよかった。

なので、今日日曜日は

豚児の運動会を余すところなく観覧した。

役目を終えた雨乞岳の神威は鈴鹿に帰り、

打って変わって30℃を越す日照り。

日焼け止めを塗った肌がひりひりする。

豚児は徒競走4位。まあそんなものだろう。

今回については雨乞いが成就したことだけで

満足である。

いずれお礼参りをせねばなるまい。