RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

授業参観

金曜。

珍しく午前中休みをとった。マル一日でないからクビは勘弁してほしい。

豚児の授業を参観するためである。

思えば入学式、運動会といった主要行事に加え、

学年行事のような保護者向け催し、そして

過去三回ほど行われている授業参観にも一切参上しておらず、

ていうか小学校に足を運んだことすらなかったのは

教育評論家としては非常にまずい、そして忸怩たる思いもあり

馘首のリスクを冒して休みをとったのである。

歯医者さんに行って虫歯を治療したあと、小学校に参上。

全校参観日ということで、僕が到着した二時間目は

5,6年生の授業が行われていた。

さすが高学年というだけあって内容も高度である。

応用問題をみんなで智恵を出し合って解く、という

業界用語ではいわゆる問題解決学習を行っていたが、

しかし黒板に書かれた問題をみてちょっとマズいと思った。

当たり前だが、応用だから問題が難しいのである。

答えが首尾よく出ればよいが、出ない場合が心配だ。

また、キッズらは小集団ごとで話し合いをし、

ナイスな解法が見つかればそれを全体の前で披露する、という

形式であったが、傍観者になってしまうキッズがいないか心配。

優秀な学校、学級なのであろうキッズらはみな真面目に

問題に取り組んでおり後者の心配はまあ無さそうだったが、

残念ながら前者の方は僕の不安が的中してしまい、

結局時間内に答えは出ずじまいだった。

自分だったら予め特定のキッズを手なずけておいて、

ヤラセ番組よろしく

「授業の終盤でこの模範解答を、恰も激論の末たどり着いた解法かのように

発表しろ」

とでも仕込んでおくだろうか。

それぐらいリスキーな授業なのである。

でも挑戦した先生は偉いと思った。

で、豚児の授業参観。

1年生であるが、全体的に固い。

緊張しているのがありありと分かった。

無論、豚児もである。

自分だったら手遊びなんかしてほぐしたり、

誰でも分かる問題から始めて一通り参加を促したり、

あるいは全員で声を出す機会などを設けたりするかな、と

思ったがそんなのは見てるからわかることで

なかなか授業が始まってしまうとそうもいかないのは百も承知である。

固い雰囲気のまま、

キッズ一人ひとりが順番に

作文を読んでいく、というオーソドックスな「授業参観」が始まった。

普段はもっと元気があるのだろうが、

全体的に俯き加減。1年生といえどもやっぱり緊張するのだ。

豚児の番になったが、プレッシャーに弱い豚児、

読んでいる途中でフリーズしてしまった。

僕のパソコンと同じだ。これほどデリケートだとは思わなかった。

と、一瞬想起したがすぐに撤回した。

なぜなら僕自身もプレッシャーに弱いからだ。

さらに言うならば、失敗したことを緊張しすぎたせいにしているが

実際はただの準備不足なので、もっとタチが悪い。

反省の裡に出社した。

今日土曜は朝から療育園。

午後図書館に行った後豚児のスイミングスクール。

人生の準備は常に不足している。