RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

八月病

昨晩は結婚することとなった

親族のお披露目に呼んでいただいた。

「きんちょうする」という豚児、本当に緊張して

ぐだぐだであった。豚二も同様。

五月病というのは有名だが、

九月病というのもあるんじゃないか。命名すべき。みたいなことを

誰かが言ってて深く同感。

9月はどうしてああもダークなのだろう。

まだ8月の時点から既に憂鬱であるが

最近。というかもうずっと、

日常の諸事に対して不安。

恰も

不安じゃないと不安。みたいな感じで

何かにつけて心配事を見つけてはぐるぐる思考が徘徊する。

辛い。

これが何かの病気、例えば「八月病」だったとして、

「こりゃあ八月病ですね。でも大丈夫。この薬『ノメバナオール』を

毎日食後に1回ずつのめば治りますよ」

「マジで。これで変な思考から開放されるんだ!」

・・・だったらどんなにラッキーか。

と思う。

「あと、こんな症状に思い当たりませんか。

・子供が言うことを聞かない

・発注ミスをよくする

・友達がいない

・勉強したくなくなる

・遊びたくなる

・持ちネタがイタい・・・ですが」

「・・・全て当て嵌まります」

「やっぱり。これらは全て八月病の症状です。

 しかし、これらもノメバナオールで劇的に改善します」

「マジで。豚二がぐずぐず言ったり、

 間違えてカニが100箱届いて会社に損害を出したり、

 同窓会に僕だけ呼ばれなかったり、

 参考書がいつの間にかマンガに変わっていたり、

 渾身のギャグがウケなかったりしたのも、みんな」

「そう。全部八月病のせいです。あなたのせいではありません」

「じゃあ本当の僕は、理想的な父親で、

 仕事を完璧にこなし、交際も幅広く、

 碩学かつユーモア溢れる人間なんですね!」

「その通り。うまくいかないのは全部、八月病のせいだったんです」

と言って貰えたらどんなに楽だろう。

と思う。

 

八月病のせいでないとしたら、憑き物のせい、あるいは

星の運行周期のせいかもしれないが、

僕もさすがにその点はよく分かっていて、

実際は全部

自分のせい。

である。

理屈で分かっていても、心情が受け入れるのを阻むことは

よくある。

これもその類である。