RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

過去側

最近日記を書く頻度がとみに落ちているのは

豚二の邪魔とか僕の絶不調とかいろいろ。

現実から逃避するために乗ったのは新快速。

三宮以西に行ったことがない僕は一度、

その先の景色を見てみようと思ったのである。

一応、加古川に第二種衛生管理者試験を受けに行くというのが

主目的だが、

今回はそれよりも遁走というか、消尽といった意味合いが強い。

神戸市はどこまで走っても神戸市だった。

やたら広い。

須磨を走る列車の窓からは海が見えた。

内陸県で育った僕にとって海は特別な憧れだ。

明石海峡大橋も見えた。

でかかった。

加古川に着いた。

地方都市らしい人の少なさ。

古色蒼然としたデパート。

良い。

ケンタッキーを発見。

僕が最初の客のようだ。

小雨。

バスに乗って試験場へ。

この試験の日曜開催は半年に一回。のみなので

一時間に一本しかないバスも満員。

試験場はさらに寂れた田舎だった。

驚いたのが、試験場の前を走る線路が

単線であったことだ。

素敵。

複線は都会、近代化の象徴であるが

単線はその逆。

ローカル線そのものの風情を色濃く残す景色に、

ここに来て良かったと思った。

帰りはこの電車に乗って帰ろうと思った。

試験を早めに切り上げて、

最寄りの駅へ徒歩で。

小さな駅舎で再び驚いたのが、

無人であること。

無人の改札を素通りし、

既に試験を終えた人たちがひしめく

狭いホームに。

三たび驚いたのは、

着いた電車のドア、外からも中からも手動

(ボタンを押して)で開閉することで、

これは往時の北陸線以来である。

優しい景色だった。

都会には憧れるけれども、

田舎には安心する心性というのは何だろうか?

そんな一両編成の電車がどうにも心地良かった。