午前。
警報は出ていたものの雨も風もたいしたことなく、
はは。たいしたこたねえな。と
会社のデスクでふんぞり返っていた昨日。
予定していたイヴェントは水曜に延期である。
午後。徐々に強まる雨風に用心して
オフィースのみんなは早々に退勤。
僕だけが残った。
窓の外は強烈な嵐。
定時を迎えたので退社、
雨合羽を着込んでVOX号に跨った。
これはヤバイ。
強風といっても風が一方向に定速で吹いている分には
まあ、対処の仕様があるが
これは「暴風」である。
文字通り暴れる風は縦横無尽に、
前から後ろから左右から、
不意に容赦なく叩き付けてくるのである。
これは怖い。
巨大なハリセンでしばかれる感じである。
暴風を真横から受けて車道側に転倒することだけは
避けたかったので、
ハンドルを固く構えて足を投げ出して、
身を縮めながら恐る恐る7キロの道程を帰宅した。
怖かった。
今これを書いているので無事であったということだが、
台風、もうくんな。