まるで入試に受かった日のように
心安らかに眠りに就いた。
晩。
9時前に電話が鳴る。
なんとB保育園の園長閣下からの直電であった。
平身低頭で出る。
内容は、B園に入園申し込みしていた豚二の
入園が内定した。という有難いお知らせであった。
仄聞するところによると、
今回のB保育園の人気はなかなかで、
6人が定員のところ、11人の申し込みがあったという。
約2倍の倍率である。
おまけに、入所要件に点数が加算される
在園中のきょうだい有り。家庭が
独自調査の結果5軒もあることが判明しており
かなり厳しい戦いを覚悟していたのであった。
普段神頼みをしない僕であるが、
これはあらゆる神社という神社に詣でて回ったものである。
しかし、それらの苦労も
園長閣下からのホットラインで全て氷解した。
これで4月から
僕が育児休暇を取らなくて済む。
妻も職場復帰できる。
豚児は弟と一緒に保育園に行ける。
豚二は自宅の目の前の保育園に通える。
素晴らしいことであった。