「Ａ」とか「Ｂ」と言うだけで
「神経質そうだね」とか「変わり者っぽいよね」などと言われたり、
「Ｓ」とか「Ｍ」だけで洋服のサイズ、
または性倒錯者であることを示したり、
究極の呼称は
アルファベット一文字で表されることだろう。
なので、前回検討した
「低所得者」の呼称は「low」の「Ｌ（エル）」にすることを提案する。
これからは僕も胸を張って「オレ、Ｌだし」と名乗ることができる。
なんか大きくなった感じだし、リミテッド感もある。
僕が提唱するような低所得者向けのビジネスと言えば、
２００６年にノーベル平和賞を受賞した
「グラミン銀行」を
イメージする人がいるかもしれない。
驚くと同時に、スウェーデン王立科学アカデミーの慧眼に
感心もしたものであった。
まあ、経済学賞であればもっと良かったのに。と思ったが。
９８年にアマルティア・セン氏が
ノーベル経済学賞を受賞して以来、
貧困と経済については僕が関心の寄せるところである。
しかしグラミン銀行といい、セン氏といい、
インドとかバングラディシュとかそのへんは
なかなか優れた経済学のモデルを提示してくれる。
さすが０を発見した国。である。
グラミン銀行の受賞後についてはいろいろ問題も指摘されたりしたが
ここではさて措き、
ただの慈善事業でなく、ちゃあんと収益を上げていることに
王立科学アカデミーの人もナイス。と思ったに違いない。
僕の設立する「北摂ＦＰ事務所」は
日本版のグラミン銀行。である。
もちろん銀行ではないので融資は行わないが、
僕みたいに貧困のマイナス連鎖の中で生きる人間に対し
マイナスからプラス連鎖にスイッチを切り替えられるよう
コンサルティングをするのである。
ＦＰは業務独占ではなく単に名称独占資格なので、
僕自身ができることは限られている。
借金の整理という点では司法書士と、
年金とかについては社会保険労務士、
税金の実際の手続きには税理士と
それぞれ連携を取らねばならない。
だからまず僕がすべきことは、
こういう人たちと友達になることであるが、
僕の狭い交遊関係はこれらの人脈とは無縁である。
これは今後の課題にしよう。
