RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

忘年会

忘年会。をしたい。

僕は忘年会が大好きだ。

なぜなら、忘れたいことがたくさんあるからだ。

忘年会はその名の通り、

その年一年間の忘れたいことを

強制的に無かったことにすることにするために参集、

言わばリセットすることが目的の会である。

左遷とか、失恋とか、友達との仲違い、

病気や事故とかその他もろもろの艱難辛苦をまとめて

忘却の彼方へと追いやってしまおうではないか。

人間は

明日という日からは簡単に逃れられるが、

昨日という日には執拗に拘束される。のである。

例えば、

期末テストの前日になっても

平気で夜中までゲームに興じている人は多く見かけるが、

入試で不合格通知が届いた明くる朝に

不合格通知が合格通知に変身していたなんて人は見たことがない。

なので人間は、

どうにでもなる明日こそ真面目に取り組むべきなのであって、

どうにもならない昨日は忘年会で忘れてしまって構わない。

のである。

しかし、何かを意図的に「忘れる」というのは実に困難なことで、

例えば忘年会では種々の趣向を凝らした芸などで

一時的に現実の艱難辛苦から目を背けるようにする工夫が要る。

それに今思いついたが、忘年会の宴会芸は

新嘗祭とかで神々へ奉納する芸能がその由来としてあるのではないだろうか?

なので、僕も無芸大食の身ながら、色々考えた。

基本なのは歌、舞踏である。

これらはちゃんとした神式の行事でも行われている。

舞踏については、以前パフュームという人たちの機械的な動きが気になって、

マネしようと思ったができなかった。

最近は豚児と一緒にAKB48さんの振り付けは多少出来るようになったが、

こちらは少なくとも十数人といったまとまった人数が必要になる。

選抜メンバーを募集している。

歌は大好きだが、ここのところ豚児豚二の世話に忙殺されて

ロクに一人カラオケも行けていない。

これでは今年の艱難辛苦を忘れられそうにない。

早速カラオケボックスの予約をしようと携帯電話を取りだした刹那、

今週末のテストから逃げようとしている自分に気がついた。