寒い。
いまもガスストーブの前で鎮座している。
こう寒いと冬服が必要になるが、
夏には必要なかった外套とか、とかく冬は
洋服の点数が増える。
さて、昨シーズンは妊娠ということもあって
妻が服を選ぶのも制限があったが、
今シーズンは晴れて自由の身になっていることもあり、
共同で「改造計画」を発動することにした。
人間、一人で服を選んでいるとつい、同じようなモノを
選びがちになる。なので僕みたく他者の意見を取り入れて
よりハイブリッドなスタイルを展開するのが目的である。
改造計画を決行するにあたってまず、
婦人服のアパレル事情について研究することにした。
僕はこの分野にはほとんど無知だったが、
なかなか興味深い現状がいくつか判明した。
平成21年の段階で、アパレル業界の売上高ランキングは
以下のようになっている。(数字は億円)
1ファーストリテイリング 6,850
2しまむら 4,296
3ワールド 3,141
4 オンワードホールディングス 2,486
5 青山商事 1,946
6 ワコールホールディングス 1,632
7 グンゼ 1,381
8 AOKIホールディングス 1,311
9 レナウン 1,290
10 西松屋チェーン 1,177
11 三陽商会 1,142
12 サンエー・インターナショナル 1,118
13 ライトオン 1,006
14 ポイント 976
15 ユナイテッドアローズ 835
16 クロスプラス 778
17 コナカ 704
18 パル 698
19 ハニーズ 583
20 東京スタイル 521
21 はるやま商事 510
22 マックハウス 489
23 東京デリカ 366
24 さが美 343
25 ルック 300
26 パレモ 299
27 サマンサタバサジャパンリミテッド 284
28 ダイドーリミテッド 263
29 アツギ 235
30 シャルレ 232
31 タカキュー 227
32 ヤマトインターナショナル 225
33 セキド 207
34 ブルーグラス 206
35 マルコ 190
36 コックス 178
37 ナルミヤ・インターナショナル 174
38 京都きもの友禅 172
39 リーバイ・ストラウス ジャパン 171
40 ジーンズメイト 168
41 東京ソワール 167
42 ナイガイ 165
43 鈴丹 160
44 キング 152
45 山善 149
46 タビオ 143
47 ムーンバット 133
48 クラウディア 128
49 ラピーヌ 126
50 ナイスクラップ 123
1位のファーストリテイリング(ユニクロ)と、
2位のしまむらはもう別格の感すらあるが、
3位が婦人服大手「ワールド」である。
この「ワールド」が凄く、
そこそこたくさんのブランドを抱えていることは知っていたが、
かなり守備範囲が広い。
インディヴィ、アンタイトルのようなちょっと高級なやつから、
グローブやインデックスのようなカジュアル路線、
ハッシュアッシュなどのファミリー向けのものなど
全方位にわたって婦人服を支配しているのである。
上に挙げたのは僕が名前を見聞きしたことのあるやつだが、
知らないのも含めると数十にも及ぶブランドを展開している。
ワールドのお店がないショッピングモールはないほどの勢いである。
4位のオンワードは、組曲とかanyFAMなんかをよく目にするが、
オンワードのお店がない百貨店もないだろう。
このへんを押さえておけば、というかワールド一つを押さえるのも
至難の業だが、ほぼ婦人服の動向について把握できるのである。
僕が愛する紳士服老舗で東証一部上場のタカキュー
(セマンティックデザイン、メイル&コー等)は、31位に甘んじている。
ポイント(ローリーズファーム等)とかの新興勢力にも大きく水を開けられている。
がんばれ。
で、この研究結果をもとに僕は週末毎にイオンモールにて
ワールド系のお店を中心に探索、妻に似合う洋服がないか探している。
漸く、最近の若い女性が着用する服の傾向が掴めてきたところである。
しかし、婦人服の専門店は紳士服の倍、あるので
比較検討するのにイヤに時間と労力が掛かる。
女性は買い物好きだと言うが、好きでないと確かに務まらないだろう、
というのはよく分かった。