RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

承認欲求

新しく小売に卸す製品のプレゼンを誰かがすることになって、

なぜか僕が担当することになった。

パワーポイントを使うのも久しぶりだ。

情報科を習い始めの高校生くらいの知識しかないので、

参考書とにらめっこしながら資料の作成に一週間、

ようやく社内でお披露目をすることになった。

結果、僕の自信の、というか完成度の自信はあまりないけれども

時間と労力をかけた自信はある、プレゼンは見事に失敗。

酷評の嵐に見舞われた。

「オモンナ」

「せっかく時間とってやったのにヨオ」

「もっかい出直しだな」

「30代にもなってこれじゃねえ」

首を項垂れてチェアに沈み込む僕に声が掛かった。

「Rさん、お疲れ様」

「・・・つまらんプレゼンに付き合わせて悪かったね」

「そんなことないですよお。とってもよかったですよ」

「別にいいよ。反応は見ての通りだし」

「そうですか?私はシンプルなセンテンスを

過剰なくらい箇条書きで連射したくだり、

すごく訴求力があると思いましたよ」

「素人の浅知恵さ。現に誰にも伝わっていない」

「私には伝わりましたよ」

「・・・」

「きっと、『録音機能付きハサミ』販路に乗ると思います」

「・・・君は、なぜ僕にそんなに、優しくしてくれる・・・?」

「なぜって、それはあ」ぅぎゃあ。

乳児の泣き声が谺した。

最近は保育園に入れない待機児童が増えたお陰で、

仕方なくオフィースに子供を連れてくる社員まで現れている。

かく言う僕もそのうちの一人だ。

泣いているのは誰の子だろう?

三ツ縞か?鍋奉行か?高島田か?それともウチの豚二か?

眠たい目をこすって確認、豚二が喚いているのが判明した。

同時に、夢から覚めた。

そうだ、僕が営業をやってる訳がないじゃないか。

何考えていたんだろう。

終盤、甘美な夢だった。

って、ここ最近の寒く暗い季節にぴったりな

ダークな気分のせいで、つい

「ほめられサロン」http://homeraresalon.com/

なんかに手を出してしまう。

でもどれも架空の出来事で、

現実に承認されるにはまだまだ修行が足りない。

がんばろう。