先の震災で町長を喪うほどの壊滅的な被害を受けた町、
何気なくニュースを読んでいて目に留まったのだが、
いまそこで町長の職務を代理されているのが
「総務課長」の方だそうである。
それで少しく驚いたのだが、
あえて数えると「総務課長」というとおよそ10何番目かである。
小中学校の校長先生とほぼ同格とみてよいだろう。
もちろん、管理職には違いないが市長から見てかなり下の方である。
高槻市の市長の職務の代理の序列に関する規則を探して
見あたらなかったけれども、地方自治法の定めや
まあ一般的なところでいくと
市長が欠けた場合の職務を代理するのは当然副市長、
それも二人いるうちの総務部門を分掌する方が先だったりして、
そのあとにおそらく部長とか次長とかがまだ大勢いるのであり、
課長級までにはまだ多くの上役がいるのである。
冒頭の町は、たくさんいるはずだった総務課長より上の方々が
全て欠けてしまったのか、あるいは
元々この町の組織はそもそも
市長のすぐ下に課長級が控えているのかわからないが、
いずれにせよ重い任務を負わされることになってしまった
この総務課長には心から同情申し上げるとともに、
この町の復興が少しでも進むことを祈る次第である。
さて、僕もまだよく分かっていないのだけれども
地方公務員の職名と職階については必ずしも全国共通でないところがあって、
例えば「参事」が「課長」より偉い市もあれば、
逆の市もある。
「主事」といえば一般的にヒラの階級を指すが、
場合によってはかなり偉い人のこともあるので迂闊に電話もとれない。
要注意である。