何かの合格発表に臨むときは、
期待であったり不安であったりが割合を変えて
ない交ぜになっているけれども、
今回の合格発表は期待ゼロ、
何せ試験が高校の数学のテスト並に
出来なかったからだ。
いつもは開始時刻丁度に合格発表を見に行くけど、
今日はだから夕方までそれ自体忘れていて、
まあ、どんな風に表示されるんか確認しとこ。ぐらいに
サイトにアクセスしたのだ。
自分の受験番号と生年月日を入力、
すると、
「合格」と書いてあって
はは。間違えて入力しちゃったな。
再度入力し直して
やっぱり
「合格」で、正直
「なんで??」という感情が真っ先に浮かんだが、
点数を確認すると75点、
ギリギリなのがホントっぽい。
僕は後半の問題、がさっぱり分からず
天を仰いでいたんだけれども、
何を書いているか分からない僕の悪筆なら
採点の人が読み間違えて○にしちゃったりしてね。アハハ。と
適当な数字をくちゃくちゃと空欄に埋めていたのだ。
そんなデタラメな作戦がまさか奏功したのか?
いまもって訳が分からない。
合格したのに不安になる試験というのは今回が初めてだ。
唯物論者の僕だがこれは、「神の恩寵」と捉えることにした。
お葬式のトラブルに見舞われても必死で乗り切ったこと。
四六時中毎日毎週豚児と豚二の世話に励んでいること。
毎朝午前3時に起きて勉強していること。
「窓際」という蔑視のなか懸命に仕事していること。
貧困に耐えて滞りなくローンだけは返済していること。
・・・これらは全て近所の磐手杜神社の御祭神が
「貧乏能なし田舎モンの割にけっこうしぶといネー」と、
チラシの裏に僕の名前をチェック、
今回は丁度恩寵セール期間中だったので
試験の点数にゲタを履かせてくれたのだった。
突如下った神の啓示に僕は、いつになく
「あと一年は生きられたらいいな」という心境で、
もし生きられたら残り一年、がんばって生きよう。みたいな
前向きな気持ちが湧いてくるのであった。