ブロメリン - RoseEnNoir午前零時

いつも一日前の出来事をしたためているので、順序通り昨日のことを書くと、朝から豚児・豚二を連れて皮膚科へ。豚児のアトピー性皮膚炎、豚二の乳児湿疹の治療のためである。午前はそれでおしまい、午後は葬儀の後始末で義理の祖母宅へ向かった。午後はそれでおしまいである。葬儀の供養につきものの、くだもの。立派なパイナップルがあったので切ってもらった。僕はパイナップルが好きだ。うまかった。が、悲劇はここからである。みなさんの中にもよくパイナップルを食べた後に舌がヒリヒリした経験をお持ちの方がいるかもしれないが、僕はその中の一人である。キウイを食したあとにも同様の症状に見舞われる。僕はそのことを忘れ･･･ていた訳ではないが、軽視していたのは間違いなく、恣にパイナップルを食した。それによって、僕の口腔は悉く破壊され、滲みる痛みと共に味覚もなんもかも消失してしまった。なぜこんなことになったかというと、パイナップルに含まれるブロメリンというのが原因で、これはタンパク質の分解酵素なのである。タンパク質を分解するのだから、肉を軟らかくしたり消化を助けるので役に立つ面もあるのだが（だから酢豚にパインが入っているのである）同時に口の中のタンパク質も分解、破壊してしまうのでつまり口腔が荒れるのだ。缶詰で売っているパインのシロップ漬けはいくら食べても口の中は荒れたりしないが、これは缶詰製作時の高温によってブロメリンが破壊されているからである。これにヒントを得た僕は、残りのパインを今日、煮詰めてパイン煮にして食べてみた。すると昨日のような口腔破壊はほとんど起こらず、安全なパインライフを送ることが出来た。今日は平穏だった。