RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

京都競馬場

京都は淀にある

京都競馬場に初めて行ってきた。

なぜかというと、昨日は

プリキュアさんのキャラクターショーがあるらしく、

豚児の機嫌取りに丁度いいと思ったからだ。

競馬場を訪れるのは人生初である。

イギリスでは紳士の娯楽、

僕も一端のジェントルメーンたるには

馬券の一つも買えねばならない。

9時過ぎに駐車場に入ったが、思いの外

既にクルマも入っている。

このオフィシャルな駐車場だけで

8000台の収容能力を有するのだから、

いかに競馬に集客力があるかが分かる。

競馬のコースの周囲には遊具があったり広場があったりで

天気もよかったことから、

豚児も一頻り遊んで満足したようであった。

ポニーの馬車にも乗った。

パドックでは馬を間近に観られて大喜びだった。

パドックは正直僕が一番驚いたところであるが、

周囲を取り巻く人たちの熱気が凄い。

皆、馬を品定めする視線が真剣そのものである。

僕はどの馬を見てもどう違うのかさっぱり分からないが、

みんなはあれでどうやって状態の善し悪しを判断しているのだろう?

登場したプリキュアさんは、昔の「ハートキャッチ」というやつらしいが、

僕と豚児は観ていないので内容はよく知らない。

とにかく

「街も人も砂漠化するぞ」

というやたら恐ろしいことを言う悪党が出てきて

豚児はそれに戦いて逃げ出してしまった。

街の砂漠化も恐ろしいが、

人の砂漠化というのは不気味である。

僕の精神も半分砂漠になっているが、

残り半分が砂漠になったら人間終了である。

しかし、プリキュアさんたちが以上の悪党を退治してくれて、

僕の精神も救済された。

せっかく競馬場に来たのだから、と

スタンドで二レースほど観戦した。

生で観るサラブレッドはさすが、

速い。

迫力がある。

馬券は買い方が分からなかったので買わなかったが、

一応、心の中で

僕は「あの馬に賭ける」と決めて応援してみた。

僕はどれも一番人気の馬に単勝で賭けたが、

結果は二着であったりハズレであった。

残念である。

しかし、僕が

不思議でないけれど不思議に思ったのは、

何千というたくさんの競馬愛好者が

新聞とかを見て真剣に研究し、

パドックなんかで目を炯々と光らせて得た成果である

一番人気、という結論が

いとも簡単に覆される。ということである。

まあ、二位だったのだから決して遠くない結果だけれども、

単勝だったら一位じゃないとダメなのである。

「そんなの客の予想通りになったら競馬じゃないじゃんか」と

当たり前すぎるツッコミはその通りだが、

これだけ多くの人間(何千人というお客さんが訪れていた)の

叡智を結集しても、勝負の行方は分からない。というのは、

人間の限界なのか、あるいは

勝負の神秘なのか。

どちらか分からないけれども、考えさせられることであった。