春の嵐である。
有休をとって早退した帰途、
原付に跨りながらも突風に押されてよろめく。
桜が舞う。というより
飛び散る。
勿体ない。と思うのは
美意識からではなく
単に吝嗇な性分だからである。
なぜ早退したか、いやせざるを得なかったかというと
豚児を耳鼻科に連れて行くためで、
再三ここで書いている通り
やたら混むここの耳鼻科は
少しでも早く駆け込まないと
診察が深夜にずれ込む。
デスクの書類を見ないふりして退社、
なんでこの忙しい時期を選んで
熱を出すか。と豚児の発熱になった
原因菌を恨む。
保育園に行くかどうか迷った挙げ句、
朝も遅くにしか出られなかった。
結局保育園は休ませたけれど。
しかし、早退したお陰で
耳鼻科はうまく空いている時間に滑り込むことができ、
速やかに診察をして貰えた。
高熱から、
インフルエンザ、溶血連鎖球菌、
アデノウイルスが疑われる。
とのことで
豚児は気の毒に3種の検査(これがかなりハード)を受け
へろへろになっていたが、
結局どれもシロだった。
伝染性単核球症は血液検査をしなければわからない。
でもこの可能性もあるよな。とのことで
これを視野に入れた薬の処方をしてもらった。
薬局で貰ったのは
メイアクト(
セフェム系抗生剤)だったが
これは僕が完璧に読み間違えたということで、
昨日豚児に投与したワイドシリン(
ペニシリン系)は
ハズレだったのである。
むしろ、
伝染性単核球症には
ペニシリン系は禁忌ですらあるのだ。
伝染性単核球症ではないと思うが、
結局豚児の発熱の原因は分からずじまいだった。
僕も豚児もへろへろになって帰宅した。