RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

年次有給休暇、そして男

たぶん今年二度目ぐらいだけど、 丸一日有給休暇を取得して 今日休んでいる。 ウチの会社は年次有給休暇が二十日あるので それだけ休まないとまあ、勿体ないのだけれども 僕が何かで会社にいない日に限って 業者さんからの問い合わせとか納品とか いろいろあってそれが気がかりで休めない。 …けど、それじゃいつまでたっても 有休の残りが減らないので今日、決心して休むことにした。 「明日休みます」 「大丈夫か」 今日は妻の検診である。 ベイビーインおなか。の様子を診て貰うためだが、 今回はただ健康状態を確認する。というに止まらず、 重大な意味をもっているのだ。 性別である。 ご存じの通り人間は二つの性に分かれていて、 彼我は全く違う動物であると言っても過言ではなく、 喩えるならヒグマとツキノワグマぐらいの違いがある。 男性である僕は人間の女性よりもむしろホッキョクグマの方に 種としての近しさを感じる位だ。 「(自分の子が)男でも女でもどっちでもいい」と 嘯く人の気が知れない。 これは即ち、 「フライパンでも中華鍋でもどっちでもいい」と 言っているようなものだ。 野菜炒めはどっちでもできそうだが、 ホットケーキは前者でないと無理だろう。 どちらの性に生まれ落ちるかは この世に残された数少ない神秘。 余人の容喙するところではない。 だが、夢や希望が現実になる、ということは 30年の僕の人生でも何回かはあった。 ジェーポップの歌詞なんかにも、 「夢が大切さ」という内容のものは 文字通り五万とある。 あーなたーのーゆーめをー あーきらーめーなーいでー だから僕はコウノトリさんにずっと オファーを出し続けていたのだ。 「女の子がいいな」 「ほら、『ついてる』」 と、ドクターが指し示したエコー画像のその一点は 紛れもなくファルス、陰茎であった。 こうなると困ったのが豚児への対応である。 豚児は妹、「ベイビーは女の子」が 産まれると信じてこの方疑わず、 勝手に「アビゲイル」という名前をつけてすらいた。 「あびちゃんといっしょにほいくえんにいくの」 「あびちゃんにこのおもちゃあげるの」 なお、保育園ではウサギのマークを与えられる、という 細部のディテールまで造形を始めていた。 その豚児に、 「ちんちんついてたよ」 という宣告をせねばならない。 説得には時間がかかりそうである。