RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

アクトヒブ Hibワクチン接種とリスクマネジメント

急がねばならない。

6時にワクチン接種の予約を入れているのだ。

それも、

現在でも入手困難なHibワクチンなのである。

慌てて退社したお陰で、

給湯室のガスをつけっぱなしにして出てきてしまった。

電話して「すいません」「馬鹿モン」

それになぜか胃も痛い。

そろそろ誰か僕と父親業を一時交代してくれないだろうか。

ぎゃんぎゃん泣きわめく豚児を後部荷台に載せて

自転車を走らせた。

3歳になった今更ヒブワクチンかよ、と訝られる向きもあるかもしれないが

確かに接種適齢期は2歳まで、

でも感染のリスクは5歳までは十分高いのである。

それに、本来4回接種しなければならないところを

3歳なら1回で済むのである。

今からでも遅くはない。

8000円もするけれども。

もう手持ち資金が底をついていたので

緊急用のキャッシュカードから現金を下ろした。

まあ確かに今後髄膜炎にかかる可能性は。と訊かれたら

そんなに高くない。ていうか

ほとんどないと思うのだけれども、

こればかりは分からない。

ただ僕は今までいろんな疾患に愛されてきたので、

病気リスクに対する関心は日本人の平均よりやや高いと思う。

FPの出題分野で

リスク管理」というそのものずばりなジャンルがあるが、

リスクマネジメントというのは大変重要な概念で、

FPになったらみんなに説いて回りたい。

リスクマネジメントは大きく二つの柱からなる。

事故の発生を避けたり被害を最小限にするのが

「リスクコントロール」、

事故が起こってからどう始末をつけるか。というのが

「リスクファイナンシング」

である。

後者はいわゆる「保険(リスク移転)」や

「貯金(リスク保有)が該当し、FPでも専らこのことを取り扱う。

今回、僕が選択したHibワクチン接種というのは

前者の「リスクコントロール」にあたり、

「リスク回避(髄膜炎にかからないようにする)」

「リスク損失制御(髄膜炎にかかっても軽症で抑える)」の二点を

考慮したものである。

無論、ヒブワクチン接種そのもののリスクもあるし、

現になんか豚児、熱っぽい。

「健康な体内に異物を入れるなんて」と、

ワクチン反対派の人はたくさんいるし、

意見そのものは僕も否定しないけれども、

いろんな報告を総合すると、

ヒブワクチンはまあ大丈夫。という結論に達したのであった。

ところで、このリスクマネジメントという考え方は

ITパスポートの試験でも重要項目であり、

これはシステム設計という観点からだったけれども、

フォールトトレラント」というシステムがポイントである。

フォールトトレラント」とは、

どっか故障しても全体は稼働し続けるぞ。みたいな、

タフで強靱なシステムだけれども、

最強なのが

「デュアルシステム」である。

これは同じシステムを二つ同時に稼働させておくという

莫大なコストがかさむモノ。でも、

どっちか一方に異常を来しても

もう一方が平然と機能し続ける、という

信頼度抜群の構造なのである。

僕も「デュアルシステム」の考え方を日常生活に応用したい。

自宅パソコンも常に二台が動作できるようにしてあるしね。

一番いいのは僕自身が二人いて、

どっちかがヘマをしたらもう片方がフォローする。みたいな関係を

構築できないかなあと考えたのだけれども、

実現するためのアイデアまでは浮かばなかった。