保育園の運動会 - RoseEnNoir午前零時

雲一つない青天に、豚児らが描いた旗が翩翻と翻っている。豚児の通う保育園の運動会である。「勝つためには手段を選ぶな。　負けるなら美しく負けろ」と、豚児には普段から厳命していて豚児はそれを一向に聞こうとしなかったのだけれども、とりあえず今日豚児が出演するのは「ちびまる子音頭」であった。事前にユーチューブで予習をしていったが、なんとか豚児も踊りの体裁は保っていたのでたぶん大丈夫だろう、でもちょっと心配しながら眺めていたが無難に踊ることができていたようだ。上級生のみなさんの演技も観ていたが、保育園児とはいえなかなかにやっていることは立派で、先生たちもさぞかし熱心に指導されたことだろう。豚児が来年以降、要求される高度な演技についていけるかこれも少し心配になった。さて、ここ一週間ほど全国各地の運動会を観て回ったが、感心するのが年々豪華になっていく観客の視聴覚機器である。女性でも一眼レフに大きなズームレンズをぶら下げていることは珍しくなくなったし、ビデオカメラは総じてハードディスク記録方式を採用した小型のやつを片手で悠々と操作している。ハイビジョンのが多いだろう。僕はズームレンズを持っていないし、自宅にハイビジョンを記録できる環境がないのでコンパクトデジカメで写真と動画の両方を撮影していたが周囲を見るにつけ羨ましい限りであった。さて、もう一点閃いたのだが、今日は平日であったがそれでもこれだけの集客（たくさんあった）が可能な運動会というコンテンツは相当に魅力である。そこで、企業からの協賛を募ることによって収益を得てはどうだろうか。配布するプログラム、テントの屋根なんかに企業の広告を入れてもよい。休憩時間中や会場付近での販促イベントなども競技に支障のない限り可能である。例えばこれだけカメラやビデオカメラを持ってお客が集まっているのだからカメラメーカーに協賛をお願いしたらどこか一つぐらいはＯＫしてくれそうな気もする。言うまでもなく子育て家庭が集まっているのだからベビー用品から学習塾まで、子供に関わる業種にとっては絶好の宣伝の場である。ん？「公益法人はそういうの…」という声が聞こえてきたがよく分からない。聞こえないふりをした。