贅沢な時間だった。
宿泊している彦根ビューホテルのロビーには
無料でインターネットが使用できる端末が設置されていて
気の利いたことだなあと思うけれど、
いつも自宅で書いているこのブログを旅先で書けるなんてね。
毎年8月1日には滋賀県彦根市で「彦根大花火大会」が催される。
只の花火大会でなく「大」花火大会なのでその規模は只者ではなく、
また別に述べたいけど緩やかに終焉を迎えようとする彦根の街に
雷鳴の如く轟音が轟き、一瞬の閃光が夜空を裂き、
真夏の夢のような一夜が訪れるのである。
僕は春は花見、夏は花火といった単純かつ硬直した思考は好きではないが
別に花火それ自体は嫌いではなく、
むしろ多くの人と同様にわくわくするし楽しみでもある。
日頃、晩に出歩くことのまずない僕にとっては
暗い中をゆらゆら彷徨い歩くだけでも十分に刺激的なレジャーであるが。
ただ、そんなわくわくも夏の熱気と込み入った雑踏のせいで
帰途はへろへろになることが多かった従来の花火観覧だった。
しかし今回はなんと贅沢にも、
彦根大花火大会の打ち上げ会場である松原水泳場(湖なので海水浴場ではない)
を真正面に臨む彦根ビューホテルの客室を一室押さえたのである。
ここは客室からももちろんのこと、ホテルの庭からも優雅に観覧することができ
間違っても押し合いへし合い他人を押しのけ豚児を肩車。
といった殺伐といった状況には陥らないのだ。
僕らは開始時刻ぴったりに庭の一角を占めた。
打ち上げ台も確認できるほどの観覧ポイントで、
もひとつ乗り気でなかった豚児もいつの間にか
きゃあきゃあ言いながら花火を観ていた。
僕も芝生に寝転びながら観覧。
ここまで書いたらロビーの照明が落ちた。
また明日。