RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

平均寿命、過去最高を…

あまりニュースについてどうこう書くことはないんだけれども、 日本の平均寿命が2009年、過去最高を更新したらしい。 男性が79.59歳、女性86.44歳(ヤフーのトピックスより引用) らしく、女性について言えば25年連続世界1位だそう。 ツバルやリヒテンシュタイン大公国といった強力なライバルをはじめ、 何百もある国のなかでなかなか一番になんてなれるもんじゃないね。 男性も世界5位なのだから立派。 こういうニュースが出ると決まって、 「無駄に長生きしてもね」 「寝たきりで生きててもしゃあないよ」みたいな イヤにシニカルな感想を述べる人がいて、 それが例えば自分だったりするんだけれども、 世界のどの国よりも 病気、事故、災害といった危機から命を守られ、保障されているという事実は 素直に言祝ぐべきではないかしら。 しかし、シニカル派の人の言うことももっともで、 長寿であることがイコール QOL(クオリティ・オブ・ライフ、生活の質)が保障されている。に 繋がらないのも事実。 土曜日に会社の厚生会が主催するFPセミナーに行ってきた。 講師の先生はファイナンシャルプランニング技能士1級。 これが級二つ分の違いか、というような 目の覚めるような話で3級の僕は唸るばかり。 冒頭で先生は夏目漱石を例に挙げ、 「この人は大正5年に亡くなりました…ちょうどこの頃の平均寿命と  同じです。何歳だったと思いますか?」 えーと、50歳くらいです。 と僕が心の中で呟いたら、 「そう、50歳でした」と 前の方の女性を指して拍手してました。 つまり、いまのいろんな社会保障であったり給与体系であったりは 平均寿命がいまほど長くなかった時代につくられたもので、 80年も生きることを前提としていない制度であること、 だから 今の時代を生きるには、80年生きることを見据えた人生設計を 自分でしなければならないと いった要旨。 オレ50歳でお迎えが来るもん。 と心の中で呟いたら、 「みなさんもう30くらいですよね、30まで生きたんだったら    80まで生きますよ」 と言われた。 確率で言えば確かにそうなる。 「でも今のご老人の皆様は別に人生設計とかしなくても だいたい幸せそうな老後を送っているじゃないか」 という反論があるかもしれないけど、 右肩上がりに昇給した昔と違って、 僕なんかは年々給料が減っていくばかり。 自分の親が無事に年老いているからといって 自分も同じようにしていれば大丈夫、というのは確かに甘いと思う。 あまり悲観的になりすぎるのも良くないというか、 そこに商売っ気みたいなものも割り込んでしまうけれども、 でも僕はきちんと自分でファイナンシャルをプランニングしていきたいね。 2級難しすぎてびびった。