RoseEnNoir午前零時

ギタリストRose En Noirの日常身辺雑記

藤沢周『波羅蜜』読了

藤沢周波羅蜜』を読んだ。

最高だ。

ノワール純文学巨編」と呼ぶに相応しい、

藤沢周の最高傑作の作品だった。

滅茶苦茶暗い。

いつものようにぶっ飛んだ人たちが出てくる。

毎回主人公のディテールを丹念に描き出す藤沢周氏だけど、

今回は

「葬儀ディレクター」が主人公。

その時点で既に黒い。

そして、訳の分からない秘密結社みたいなもん。

ミステリータッチで書くことにより、

読みやすさというかエンターテインメントの要素もかなり盛られているんだけれど、

お陰で毎晩熱中して読んだ。

僕はあらためてファンになった。