今日もヤフーのトピックスに
学校の先生が体罰をして懲戒処分をくらった。
みたいなニュースが載っていた。
さて、こういった「体罰でうんぬん」といったニュースは
普通に暮らしていると月に1回以上は目にする定番のもの。
ここではその是非を問うのではなく、
(体罰自体は学校教育法第11条で禁止されているけれども)
事件に対する感想でもなく、
事件に対する人々の感想に対する僕の感想なんだけれども、
大体「体罰」がらみのニュースが流れると、
必ずと言っていいほど
「こんなのオレらの(小中学生)時代にもあったよなあ」
「そうそう、ビンタなんてもんじゃなくて
○○や××みたいなこともあったよなあ」
……といった、
「オレの(小中学生)時代もあった」とか、
「オレの(小中学生)時代の方がひどかった」
みたいな感想がネット上なんかでも必ず見られるのであって、
しかもそれが多数だったりする。
僕が俄に信じがたいのは、
それらの感想は
(通俗的な印象だけれども)なんか怖そうなむかーしの
小中学校を経験した世代からだけではなく、
僕と同年代や、あるいは年下の二十代と思しき人たちからも
同様に発せられていることなのである。
20年前ぐらいの小中学校って、本当にそんな
暴力的処罰が罷り通る場所だったのだろうか?
僕が開校以来の優等生だったからかもしれないが、
少なくとも僕自身は学校の先生にどつき回されたことは一度もないし、
周囲のクラスメートが、目を覆うような暴力的処罰を受けているところも
記憶にない。
まあ、僕もだが先生に小突かれるぐらいはあったけれども。
「おたくは平和な環境に育まれたんですね」と
言う人もいるかもしれないが、
僕が義務教育を受けていた街は、かの県の人に聞いたら分かるが
決して安穏無事という訳でもない。
だから、体罰がらみのニュースが流れるたびに繰り返される
「オレらの方がもっとひどかった」のコールには正直、違和感を覚えるし、
そんな状況を当時の大人は本当に容認していたのだろうかとか、
学校で先生に暴力的処罰を受けても親は文句を言わなかったというのは
事実だったのだろうかとか、
昔は先生をみんなが尊敬していたというのは本当だったのだろうかとか、
とか、疑問が湧いてしょうがない。
本当にそうだったのだろうか?
と考えた。